Googleは、さまざまなサービスにおいてPythonを活用しており、YouTubeのフロントエンドはCPython上で動作している。一方で、CPythonのコンカレント処理に関する悩みも抱えていた。 「Grumpy」は、そういった問題を解決するために、Pythonのコードをコンカレント処理に優れたGo言語で実行すべく開発された実験的なランタイムで、CPythonとの互換性を高めつつ、将来的には既存のPython実装との置き換えを目指している。 「Grumpy」では、C拡張モジュールをあえてサポートしないことで、APIデザインとパラレル実行におけるオブジェクトの柔軟性を高めており、グローバルインタープリタロックを必要としないほか、Go言語のガベージコレクションをオブジェクトのライフタイム管理に活用できる。また、このような実装によって、CPythonよりも高いスケーラビリティを実現する可能性
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