いいコピーを書けるコピーライターは、いいコピーを選べるコピーライターだ、と本に書きました。で、その「選ぶチカラ」が必要なのは誰か。当然、コピーライターであり、クリエイティブディレクターなのですが、実は、もうひとりいます。それは「クライアント」です。 広告は、最終的にクライアントがOKを出して世に出るわけですから、どんなにいいと思うコピーを書いても、クライアントが「そうは思わない」なら、その広告は世に出ない。ある意味、「広告はクライアントのチョイスがすべて」とも言えるのです。 ボクにはここ数年、悩み続けていることがあります。それは、ついこないだ授賞者が発表された宣伝会議賞について。この賞にはグランプリ、眞木準賞、コピーゴールド、CMゴールド、コピーシルバー、それと協賛企業賞という賞があります。協賛企業賞は一次審査を通過したものの中から、その協賛企業の人が選びます。それ以外の賞は、コピーライタ