「可能性は低いけれど正確な情報」を聞いた後で決断を迫られると、人は結果的に間違った決断をしがちなのだそうです。 「可能性は低いけれど正確な情報」というのは、結果を左右する確率はかなり低いけれど、科学的には正しい根拠のある情報のことです。 しかも、その情報が結果に対してより悲観的なものであればあるほど、その傾向があると、認知科学者のPhilip Fernbach氏の実験で証明されました。 少々分かりづらいかもしれませんので、以下に噛み砕いて説明します。 例えば、地元の新聞が自分の支持している候補者を支援していることを聞いたとします。「地元紙が候補者を支援しているという事実」が候補者の当選の可能性を下げることはありません。しかし、その情報を聞いた後では、自分の支持している候補者が当選するだろうという楽観的な気持ちが減ってしまうというのです。 「特定の候補者を新聞が支持すると、その候補者が落選す