海上自衛隊で最大のヘリコプター基地がある千葉県館山市で、新たなご当地グルメの「たてやま海自カレー」が誕生し、市内の飲食店や宿泊施設など5カ所で10日に提供が始まった。協力した基地の調理担当も太鼓判を押すおいしさで、今後は全国に広く発信する。コロナ禍で傷ついた地域経済の復活に向け、起爆剤としての役割も期待されている。 海自館山航空基地は、戦前の昭和5年に発足した館山海軍航空隊が前身。基地関係者によると、毎週金曜日の昼食に提供されているカレーは旧帝国海軍時代の味を受け継いでいる。とろみは固すぎずにとろみ寄りで、まろやかかつ甘くならない辛さが特徴とされる。 同じく海自の基地がある神奈川県横須賀市や広島県呉市、長崎県佐世保市などではカレーが名物として定着していることから、館山商工会議所が中心となって令和3年に計画をスタート。賛同者を募り、基地関係者の協力を得ながら何度も試食を重ねて実現にこぎつけた