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ブックマーク / blog.goo.ne.jp/yamazaki_hajime (31)

  • 『エリッククラプトン自伝』に学ぶ「弱い人間」の生き方

    前々から買ってあったのだが読まずに積んであった『エリッククラプトン自伝』(中江昌彦訳、イースト・プレス刊)を読んだ。400ページを超えるで、じっくり読むとそれなりに時間をうのだが、ある仕事でエリック・クラプトンについて少し話す予定があり、今、読んで置こうと思った。 事実を時間順にみっちり語り込むスタイルの自伝で、エピソードが豊富だから、読み終えるとかなりのボリューム感がある。 伝記としては、かなり異色だ。端的に言って、これは「弱い人間」の物語だ。が書かれた2007年に至る最後の10年は、家庭・仕事・健康の何れにも恵まれているようで、流れはハッピー・エンドなのだが、全体を通した印象では、この幸せのどこがいつ崩れてもおかしくないような危うさがクラプトン氏の人生にはある。 「ひねくれ者でろくでなし」(p409)と自分でも言っているが、エリック・クラプトン氏は、一般的な基準から言って、人格的

    『エリッククラプトン自伝』に学ぶ「弱い人間」の生き方
  • 亀井大臣は鳩山内閣を救うか?

    この人くらい名が体を表さない人も珍しい。ここのところ大いに目立っている亀井静香郵政問題・金融担当大臣だ。「静香」とは一体何を間違えたのか。 亀井氏は、なかなかに複雑な人だ。前々回の衆院選では堀江貴文氏が刺客として彼の小選挙区に向かったような古き自民党の代表的な「抵抗勢力」出身でありながら、ご人は革命家チェ・ゲバラが大好きらしい。かつてアメリカの要人が彼の事務所を訪れて、ゲバラの写真を見て仰天したという。また、警察に影響力を持ち、かつて許永中氏とも親交があったというような普通の人は怖くてとても付き合えないような強面かと思うと、実は、死刑廃止を訴えている代表的な政治家でもある。 親しくなりたいかどうかは別として、興味の湧く人物だ。 この亀井氏が、大臣に就任早々にぶち上げた返済猶予構想(「亀井モラトリアム」)は大いに物議を醸し、批判を呼んだ。私は幾つかのメディアでこの問題について書いたので、詳

    kgbu
    kgbu 2009/10/11
    野党、自民党からの話題のスペースぶん取りという意味では多いに有り得る。というか、そうなっている。あとは、このバチをかぶらないように個人が努力するのみ(汗
  • 核家族という「ぜいたく」

    先日、とある大人の勉強会で、高齢化問題について議論した。レポーター(この問題の専門家だ)の話の中で強く印象に残ったことの一つは、在宅介護は能率が悪いし、人口構造的に無理なのだという話だった。在宅介護ではなく、施設介護を中心に物事を考えるべきであり、たぶん、「それしかない」。 たとえば、在宅の高齢者に入浴サービスを提供する場合、専門の車にスタッフが乗って高齢者宅をお邪魔する形だと、一日に4、5人程度までしか対応出来ないのに対して、施設にいる高齢者ならうまくやれば15分程度で1人入浴して貰える。能率の差は圧倒的だ。事も外出も同様だろう。 また、現在、主に親の介護の主力になっている年齢層は団塊世代を中心とする人口の厚い年代だが、やがて、少子化が介護にも影響して、そもそも介護の手が足りなくなってくる。しかも、共稼ぎ世帯が増えているから、二人の稼ぎ手の一人が介護にかかり切りになると、収入にも大きく

    kgbu
    kgbu 2009/09/26
    核家族って効率が悪い=内需維持の切り札だったかもしれず(汗 しかし、今後は自衛策として当然増えるだろうなぁ。自立できないneatってすでにそれを余儀なくされてるケースも多かろう。
  • 元官僚の友人と会った

    数日前、路上でばったり学生時代の友人に会った。概ね同年代だが、彼の方が少し年上だ。ある経済官庁にいわゆるキャリア官僚として就職した。数年に一度くらい会う機会のある相手で、この日も数年振りだった。 近くの喫茶店でアイスティーを飲みながら身の上話を聞くと、昨年官庁を辞めて、現在はある民間会社の幹部社員だという。 以下、断片的で恐縮だが、彼の話で印象に残った台詞。 (1)「去年、役所を辞めたのは、もう役所には将来は無いと思ったから。これからは、天下りだってなくなっていくし、どうせ民主党政権なんだろう。役所関係の知り合いは、だいたいが『お前、いいときに辞めたな』と言うよ」 (2)「現在の○○省(注;彼の出身官庁)には、もう『目的』というものがない。人事評価にも『信賞必罰』というものが機能していない。そんな職場は嫌だ」 (3)「この頃は役所の建物もセキュリティが厳しくてね。あれやこれやと手続きを作っ

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    kgbu 2009/07/03
    必要な官僚というものがあるとして、その人材の質を確保する方法は、大きな問題になる可能性があるかも、という話。
  • 「レスラー」を観て仕事の意義を考えた

    映画「レスラー」(監督ダーレン・アロノフスキー、主演ミッキー・ローク)を観た。映画を観るのにいちいちきっかけが必要な訳ではないが、先般のプロレスラー三沢光晴氏の事故死が心に引っ掛かっていたことは否めない。私は現在のプロレスのファンではないが、三沢選手の死は何とも残念だった。 三沢選手の死については、その後も波紋を呼んでいて、プロレスラーの安全対策などが検討されている。この件について一言だけ言って置きたいのは、三沢選手に技(バック・ドロップ)を掛けた相手には一分の責任もないということだ。このことだけは、分かってやって欲しい。 プロレスの技は、掛ける側・掛けられる側の相互の信頼と了解に基づいて行われるものであって、当に相手を痛めつけることを目的に仕掛けられるものではない。三沢選手は受けの達人であった。バックドロップは、大きな技だが、近年ではありふれた技だ。三沢選手なら、過去に数百回以上受けて

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    kgbu 2009/07/03
    仕事が自己実現の唯一の選択肢という価値観が日本の雇用を考えるキーかも、という話。生きがいなんてなんだっていいじゃんかとオレは思うが、世間は「なんだっていいじゃん」と思ってるわけではなさそうだな
  • 「かんぽの宿」は何が問題なのだろうか?

    鳩山邦夫総務相が、オリックスが落札したかんぽの宿の入札に関して、「出来レースではないかと疑われる」と発言して待ったを掛けた際には、正直に言って、民間の取引に対して政治家が余計な横槍を入れたのかという印象の方を強くを持った。 しかし、何となく引っかかりを感じたのも事実だ。鳩山氏は(かつては大秀才だったらしい)、傾向として、考えと言葉が常識の先を行くようなところがある。また、彼は総務相の前が法務相だし、何か報道されていない情報を掴んでいるのではないか、という可能性が捨てきれなかった。 そうこうしているうちに、今回の売却案件が「ラフレさいたま」や都内の社宅用地など、非常に大きな経済価値を持つ資産を含むものであることや、これまでに郵政公社が行ってきたいわゆる一万円売却なども含めて、日郵政が、資産の意図的な安売りをしているのではないかと思えるような報道が出始めた。 当然ながら、これは少なくとも日

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    kgbu 2009/02/12
    たたけば「どこでも」埃が出る、のを利用した頭脳プレー、というところ、なんでしょーか。とりあえず、詳しいことは分かりません。でも、かんぽの宿で黒字をだせるか?と考えたら0円でも買う人居ないわけだよね?
  • 投資チャンスの年としての2009年

    あけましておめでとうございます。 リーマン・ショック以来、個人的には時間の足りない日々が続いていたが、11月下旬に「超簡単 お金の運用術」を脱稿してから少し余裕が生じて、忘年会を(例年通り)何度も楽しむことが出来た。 12月中に収録を済ませ、年が変わってからオン・エアされるテレビやラジオの番組では「2009年の景気はかなりキビシイ」「株価に関しても安値更新の可能性が高い(大雑把な予想レンジでは日経平均で6000円~9000円)」と言っているのだが、2009年は投資のチャンスの年だろうと思っている。 昨年の相場と世界経済の展開は、1990年代の日をVTRの早回しで見ているような感じだった。昨年初が1991年くらいの感じで、5月くらいに少し景気が回復し掛かった1995年くらい、しかし9月に一気に1997年(11月に山一が自主廃業を発表した年だ)を経過して、目下1998年から199年という感じ

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    kgbu 2009/01/07
    とりあえず、2006年に買うよりも、何でもお得なお値段になってます。それだけは確か。問題は自分のキャッシュフローが維持できるか。それに尽きるのではないか。
  • 投資銀行ビジネスモデルの弱点

    「にわかリーマン評論家」であるとしても、テレビで短時間のコメントをするだけではつまらない。少しは理屈をこねないと気分が出ない。楽天証券のホームページの私の連載「ホンネの投資教室」に、「ビジネスモデルとしての投資銀行の終焉」と題したレポートを書いた。 以下は、そのレポートの一部分で、投資銀行のビジネスモデルを要約した部分だ。(全文は楽天証券のホームページで無料で見られます。良かったら、ご一読下さい) =============================== リーマンブラザーズのような投資銀行のビジネスモデルでは、(1)市場から資金を調達し、(2)多くの場合レバレッジを掛けて、(3)リスク商品への投資/トレーディングを行う、というものだ。加えて、(4)トレーダーから経営者に至るまで、成功報酬のシステムで処遇されるので、彼らには、取れる限り最大限のリスクを取る経済合理的なインセンティブがあ

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    kgbu 2008/09/19
    銀行の金庫に博打打を呼び込んでもいいのだろうか。というのはこれからの10年ぐらい、頭痛の種になりそうな予感。企業に倫理をどう持ち込むか、も、頭痛の種なのかもだけど。[コンプライアンス不況]
  • 福田首相辞任の夜

    福田首相の突然の辞任会見は昨夜(9月1日)午後9時半からだった。私は、外で飲んでいたので、通常なら見られなかった筈だが、以下のような経緯で、会見を見ることが出来た。 午後7時半頃、某ギャラリーの小さなパーティーに出ていたが、ある雑誌の記者から携帯電話に取材の電話が掛かってきた。取材内容は、民主党が政権を取った場合の経済政策はどうなるかというものだった。20分くらい電話で話した。概ね、以下のように答えた。 「先ず、民主党の財政・金融政策に対する基的な態度がわかりにくい。行政の『支出のムダ』を削減するという総論はいいのだが、財政支出の何を削減するのかを結局同党は明らかにしていない。 また、武藤日銀総裁に反対したこと自体はいいとしても、反対理由として低金利政策を長く続けたことを挙げた金融政策理解もトンチンカンだった。デフレの時期に金利を上げるような政策を主張されるのでは大変だ。 また、前回選挙

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    kgbu 2008/09/03
    政権をとるのが麻生氏であろうが小沢氏であろうが、後だしジャンケンであろうがなかろうが、実効性のある政策の「着々とした」実行を求めたいものだ。そのためには選挙による支持は重要だというのをまたも確認した。
  • ホリエモン・ブログに思うネットの「野暮」と「粋」

    通称ホリエモンこと(ご人は「takapon」と仰っているが)堀江貴文氏がブログを再開した。ご存じの方が多いかも知れないが、「六木で働いていた元社長のアメブロ」(http://ameblo.jp/takapon-jp/)というタイトルで、アメーバ・ブログを使っている。ほぼ毎日更新されていて、なかなかアクティブだ。 彼は重大な容疑での刑事被告人であり、法的あるいは倫理的にたぶん何らかの非があるのではないかと私は思っているが、それと、新しいブログとには重大な関係はない。発信する自由と、受け取らない自由の、双方の意味でネットの世界では「自由」が重要な価値だと思うが、この観点で判断すると、彼がブログを書いていることは非難にはあたらないと思う。堀江氏のブログが不愉快な人はこれを見なければいい。 コメント欄が誰かによって管理されているのかどうかは知らないが、「堀江さん、あなたは、意見の発信などする身

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    kgbu 2008/08/29
    なるほど、粋ですか。こういう切り口もあるだろうな、確かに。翻って自分はかなり野暮であるな。粋になろうとするところが特に野暮である。
  • ※この記事は表示できません

    性別 都道府県 自己紹介 ①経済評論家、②楽天証券経済研究所客員研究員、③株式会社マイベンチマーク代表(投資投資教育コンサルティング会社です)を掛け持ちしています。お金の運用、経済一般、転職と自己啓発といった分野で活動中。

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    kgbu 2008/07/21
    堂々とした説教が読める、らしい
  • 超々シンプルな個人のマネー運用術 - 評論家・山崎元の「王様の耳はロバの耳!」

    なるべく広い範囲の個人に適用できて、最も簡単なマネー運用法とはどのようなものだろうか、というようなことを最近考える機会があった(単行の企画書を書いたので)。 投資理論から風呂敷を広げるのは気が引けるが、投資では、リスクとリターン、有効フロンティアと説明が進み、リスク資産の有効フロンティアと資金の借り入れ・運用が自由に出来る場合に、最も効用の高いポートフォリオが一つだけ選択されて(要はリスク当たりの超過リターンが最大になるポートフォリオだ)、リスクをたくさん取る人も取らない人も、このポートフォリオとリスクフリー資産の組み合わせ(レバレッジを利かせることもあり得る)を持てばよい、といった順番で話が進む。この後、市場の均衡からCAPMと進むと、急に現実感が乏しくなって、論理は大丈夫でも、市場を説明する理論としては「使い物にならない」と感じるようになるが、リスク資産のポートフォリオが一つ定ま

  • 恋人に薦める生命保険とは何だ?

    ネット専業生命保険の第2号として、ライフネット生命が5月18日の日曜日に開業した。この会社については、ダイヤモンド・オンラインの連載で割合詳しく(且つ、好意的に)紹介した(http://diamond.jp/series/yamazaki/10031/)。拙稿の要点は、ネットを使って生命保険の流通コストを省こうというビジネス・プランは正攻法で筋がいいということと、この会社の商品の付加保険料の安さ(24日の「朝日新聞」土曜版beに載った岩瀬大輔副社長の言によると、15%が基準だという)は好ましいということの二点だった。何れも、わが国の生命保険会社の商品のバカ高い付加保険料を攻撃対象としている点で大いに共感できる。サクサク計算できる保険料見積もりのツールは楽しいし、ホームページの出来もいいので、お時間のある方は、是非、この会社のホームページを見てみて欲しい(http://www.lifenet

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    kgbu 2008/05/27
    ふーん、ネットを使ってコストダウンっていうのは、参入障壁たりえるんだろうか?そこが一番興味があるな。透明性のほうがずっと「ウリ」なんじゃないか?真似もしずらいし(汗
  • 日銀人事に思うこと

    日銀の総裁は決定したが、副総裁の人事がまだ決まらない。造反が出て際どかったが、民主党は、財務省OBで一橋大教授である渡辺博文氏の副総裁への起用に反対した。日銀の正副総裁人事については、幾つかの媒体に何度か原稿を書いたので、幾らか傷気味なのだが、あまりにアッサリと忘れてしまうのもいけないことなので、現時点で考えていることをメモしておこう。 報道によると、民主党の反対理由としては、小沢代表の「(財務省の)天下りはだめ」という意見が決定的だったという。しかし、小沢氏は、武藤総裁案には当初容認姿勢だったことが既にバラされており、その後、次官でなくても財務省の天下りはダメという姿勢に態度を変えた。一方、武藤氏昇格案を葬る急先鋒だった仙石氏は今度は「財務省出身者が頭からダメというのではなく、人物位で」ということで、渡辺氏の起用に賛成だったらしい。それなら、武藤氏はよほど人物がダメだったのかと突っ込

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    kgbu 2008/04/12
    ][日本][分析]なぜ財務省の天下りがいけないか、という歴史的枠組みまでちゃんと入ったバランスの良い論評のように思える。ところで竹中さんはなぜ名前がでなかったんだろう?
  • 勝負写真用の写真館

    コラムのライターが集まった、ある新聞社の会合で、私とほぼ同年代のさる分野のコンサルタントの女性が、顔写真入りの自己紹介のパンフレットを配った。20数人居合わせた出席者は、パンフレットの顔写真と実物の彼女を見較べて息を呑んだ。 彼女はおもむろに話し出した。「みなさん、このパンフレットの顔写真と、実物の私を見て、似ても似つかないって、思っていらっしゃるんでしょう」。まさに図星だった。露骨に頷いた出席者が、二、三人いた。 「せっかくだから、いいことを教えて差し上げましょう。実は、千駄木に、いくらでも望むだけ綺麗に写真を撮ってくれる写真屋さんがあるのです。このパンフレットの写真はそこで撮って貰いました。みなさんも、どうしても出来のいい写真が必要だっていうときがおありでしょうから、その時のために、覚えて置いておかれるといいですよ」。中年女のいい意味での度胸と落ち着きが功を奏して、彼女に向かっていた出

    勝負写真用の写真館
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    kgbu 2008/04/05
    IRの資料も、こんくらいのことは当然やってるわけですわな(汗
  • https://blog.goo.ne.jp/yamazaki_hajime/e/1e9be2f4113158518b0f23e5025ae411

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    kgbu 2008/02/07
    日本の赤字国債が、だれによって買われているか=日本がだれに借金しているか、という点がもっとも大きいのではないかな。国民が持っていれば問題ない。では、どうなったら国民が国債を見放すか?なのかしら?
  • 「武藤日銀総裁」に反対する理由

    最近の一部の報道では、三月に予定されている日銀総裁の人事で、民主党が与党案に反対して揉めることを牽制する論調がある。たとえば、経済が危機的状況にあるのに、日銀総裁という「司令塔」を欠いていていいのか、というような議論だ(主に、「読売」の論調だ)。与党は、元財務次官の武藤副総裁を昇格させたいようだし、これまでの経緯から見て、彼の昇格は、半ば既定路線だったのかも知れない。 ただし、民主党はかつて武藤氏が財務省出身であることを理由に副総裁就任に反対した経緯があり、武藤総裁には反対という立場のようだが、「官僚出身者の全てがダメなわけではない」などと、例によって余計なブレを見せている。 私も、武藤氏の総裁昇格には反対だ。ただし、彼が財務省出身ということも反対理由の一つではあるが、それ以上に重要な理由が二つある。 (1)武藤氏は、総裁在任中にファンドや株式に投資していて、ファンドの解約など運用行為(村

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    kgbu 2008/01/19
    対案がちゃんとあるところが、人事に詳しくない素人には有難い論評だ。
  • 時価会計の不都合な真実など

    あるところで他人の講演を聞いていたら、「個人投資家は時価会計を止めてしまえばいい」という言葉が耳に入った。要は買った株の株価が下がっても気にしないで、じっと持っていたらいいではないか、ということらしい(サブプライムで振り回されての、半ばヤケクソの発言に聞こえた)。プロのファンドマネジャーは顧客の要請もあって時価評価を止められないけれども、個人なら可能だというようなことも言っていた。 言いたいことは分からないではないが、持ち株の時価評価をしないことは賛成できない。価格の変化は何らかの情報なり環境の変化を反映したものかも知れないし、それ自体が自分の財産状況にとっての情報でもある。保有銘柄の少々の価格変化で売り買いしなければならないような出来の悪いポートフォリオを持ってはいけないというのは一方の真実だが、同時に、株価の変化は見る方が良いに決まっている。そもそも、自分の持ち株の株価を見ていることに

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    kgbu 2008/01/15
    企業の確定給付年金などというものは、無駄な運用コストだから、やめられるような制度整備があるといい、とかいう話あり。それで食ってる人は反対するだろうけど(笑[年金][会計][企業][あるある][税金][提言][批評]
  • 投資銀行業界はどうなる?

    サブプライム関連の損失がどんどん明らかになっている。大損した投資銀行の中には海外から資を受け入れる会社もある。ぱっと目に付くだけでも、それぞれ円換算すると兆円単位の損失を発表した後で、シティグループがアブダビ投資庁から、UBSがシンガポール政府投資公社から、モルガンスタンレーが中国投資から、それぞれ自己資になる資金の注入を受けることが報じられている。一つのミスで資増強が必要になるとは、案外だらしがないとも思うが、最近の彼らのビジネスは大きな資を持っていない勝負にならないし、何より損失が兆円単位とあっては仕方がないのだろう(それに、損失はまだ膨らむ可能性があるし)。 シティグループといえば、先般「週刊SPA!」の「経営者オブザイヤー」の対談(メンバーは、須田慎一郎氏、山一郎氏と私の3人)の「ワースト部門」で、私が「日をなめているとしか言いようのないシティグループ」(受賞対象者はプ

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    kgbu 2007/12/21
    ちょっと切れが悪い。というか、次の手が思いついているくらいなら、コラム書いてたりしませんよね。今こそ狩場だもの。その獰猛さが無い人々が投資立国なんて無理だという実例がまたひとつ。さて自分はどうしよ。
  • 「日本版国家ファンド」に反対!

    ここのところ、一部で、日でも「国家ファンド」を作ろうという機運が高まっている。金融業者に騙されやすい一部のお調子者か運用会社(たぶん外資の)回し者が騒いでいるだけかと思っていたのだが、「まず実現しない」と安心できるような状況でなくなってきたようであり、反対意見を述べておかねばいけないと感じるようになった。詳しい反対論拠は今週金曜日にUP予定の『ダイヤモンド・オンライン』の「山崎元のマルチスコープ」という連載で書くつもりなので、そちらを参照して欲しい。 まず、12月6日の『産経新聞』によると、自民党の議員42名が「資産効果で国民を豊かにする議員連盟」なるものを作ったという。12月5日に設立総会があったが、会長は山有二前金融相だという。同記事によると、運用可能な国有資産は、一部の試算によると500兆円あり、先ずは外貨準備の運用を、一部外部委託することを狙っているようだ。尚、産経の記事では、

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    kgbu 2007/12/11
    日本版SWF(NWF)はいかにまずいことか。ちうか、野村やGSあたりが日本国民をカモにしたいってことではないですかね。