東北地方を中心に過去最悪の人的被害をもたらしているクマ。中国地方でも生息域を広げており、本州最西端の山口県でも近年、目撃情報が相次ぐ。自治体が警戒を強めるなか、関門海峡を挟んで隣り合う九州に渡る可能性を指摘する専門家もいる。絶滅したとされる九州に再び野生のクマが上陸することはあるのか。 下関での目撃 12年以降、毎年に 国内に生息するクマは北海道のヒグマと本州・四国のツキノワグマの2種。このうち広島、島根、山口の3県を含む西中国地方のクマが生息域を広げている。 3県の調査では、西中国地方のクマの生息域は1999年度の5000平方キロから2020年度までに約8200平方キロに広がっており、22年時点で約1300頭の生息が推定されている。 国内の生息域の西限である山口県では、4月以降で388件(11月24日時点)のクマの目撃などがあった。既に22年度の254件を上回り、過去10年で最多だ。今年
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