「一生金ヅルはしんどいなあ」。定時制高校1年の川岸朋之さん=当時(18)=は携帯電話のメモにこう書き残し昨年10月、自ら命を絶った。川岸さんの自殺に至る経緯について、大阪府警が再捜査を始めた事件。父親(42)は自殺当時、思い当たる理由がなく「自分を責めた」という。しかし、携帯には「死んでくれって言ってるようなもん」「俺は金に殺された」など凄絶(せいぜつ)な言葉が並び、自殺の背景に知人からの金銭の要求がうかがえた。「息子は死ぬ以外に逃げ道がなくなったのだろう」と話す父親。無念さを抱えながら「刑事事件として立件を」と強く願っている。