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ブックマーク / honz.jp (16)

  • 『BRUTUS 6月1日号』 - HONZ

    好きにとってこの号は間違いなく買いだ。特集は「屋好き。」記事の1目「わざわざ行きたい新しい屋のカタチ」では品川駅ecuteの「PAPER WALL」、下北沢の「DARWIN ROOM」などの屋を紹介している。 続いての記事は「なぜ、京都の〈恵文社一乗寺店〉は、わざわざ全国から客が訪れる屋なのか?」。店内の写真に見入ってしまう。もはや屋そのものが出版物である。面陳(表紙を見せる陳列)と棚刺し(背表紙を見せる陳列)の絶妙な組み合わせ、新刊と古書、文庫と単行の並列など、見開き3ページだけで15分ほどかけて、なめるように見てしまった。 それ以降の記事もとても面白いのだが、さらに「この100ジャンルに強い100書店」という別刷りの綴じ込み付録がついている。嶋浩一郎氏と内沼晋太郎氏の「まだまだあります、一度は行きたい名書店」という対談も適切。 読みすすめるにつれ、3軒の特色ある書店を

    『BRUTUS 6月1日号』 - HONZ
    kinghuradance
    kinghuradance 2012/12/21
    雲南省の少数民族の女性と結婚して相手の実家に同居して農業を手がける2cherなど、出稼ぎ・留学生なども含めて中国に渡った「和僑」の人々について。
  • 著者インタビュー『オタクの息子に悩んでます』岡田斗司夫氏(後編)by仲野徹 - HONZ

    仲野徹による岡田斗司夫氏へのインタビューの後編です(前編はこちら)。まず、『オタクの息子に悩んでます』を読み、また仲野徹によるこのレビューに目を通してからこのインタビューを読むと、何倍も楽しめますよ。 今回の後編では、徐々にの内容を離れて、雑談の様相に。そんな雑談を掲載できてしまうのもウェブのいいところ、雑談のなかに面白い言葉が散りばめられています。大学不要論に内田樹、塀の中のあの人のことまで、ディープなところにまで話は進む、ちょっと危ないインタビューです。 中途半端に頭がいいから、メモしないんでしょ *ここで話題になっている「ツール」は『オタクの息子に悩んでます』で詳しく解説されている、悩みに回答する際に使える岡田氏オリジナルの11の思考ツールのこと。仲野徹も絶賛のこれらのツール、ぜひを読み、その使用法を学んでください。 仲野:に書いてある「ツール」がすごくわかりやすくて。 岡田:

    著者インタビュー『オタクの息子に悩んでます』岡田斗司夫氏(後編)by仲野徹 - HONZ
    kinghuradance
    kinghuradance 2012/11/15
    後半に内田先生の大学に対する論考の言及あり。「大学の数を減らす必要は無い」と発言する事と道場(私塾)を開いている事は矛盾しないのか(私は矛盾しないと思うが)。
  • 『弱くても勝てます』 超進学校の「異常な」セオリー - HONZ

    住大夫の自伝である。おなじみ日経済新聞「私の履歴書」の書籍化だ。ちなみに近年「私の履歴書」で最も面白かったのは李香蘭すなわち山口淑子だった。書は次点だが、経営者の自叙伝の何十倍も面白い。何万倍かもしれない。つまり経営者の自叙伝などはことごとく面白くない。そういえば佐野眞の『甘粕正彦 乱心の曠野』などは李香蘭の自伝を読んでからのほうがはるかに面白いはずだ。話が脱線した。 竹住大夫は義太夫節の大夫である。三味線弾きと二人で人形劇である文楽に登場し、物語の一切を語るのが大夫だ。住大夫はその最高峰なのだ。もちろん人間国宝だ。義太夫節とは大阪弁丸出しのダミ声でわめくような感じの日独特の歌唱法である。あまりに独特なので初めての人は面らう。ともかく何を言っているのかさっぱりわからない。しかし、慣れてくると、これがじつに素晴らしいのだ。 ところで書によれば、竹住大夫は奈良の薬師寺の故高田

    『弱くても勝てます』 超進学校の「異常な」セオリー - HONZ
    kinghuradance
    kinghuradance 2012/10/03
    開成高校野球部の驚愕の戦術。予想に反して知的に戦うのではなく、とにかく振り抜いて連打を食らわせして大量点を取るイニングを作り、相手がショックを受けている隙にそのままドサクサに紛れて勝っているらしい。
  • 『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』 - HONZ

    刺激的なタイトルのようだが、当にアメリカ人の半分もニューヨークの場所を知っているのであろうか。もっと少ないような気がする。上澄みの何パーセントは別にして、平均してしまうと当におバカな国民であることは間違いない。アメリカでは「ヘキサゴン」のような番組は受け入れられないはずだ。なにしろ惰性的テレビ視聴者の知性は「羞恥心」以下なのだ。 10年ほど前になるであろうか。シアトルに住む友だちのご子息が地元でも有名な進学校に進学した。合格後の親と学校の面談で、学校側は生物学ではどちらのコースを取りますかと聞いてきた。すなわち進化論か創造論(あの天地創造のことだ)かというのである。凄すぎる。ところが実際はもっと凄い。書によると2割のアメリカ人が天動説を信じている。もはや中世の科学知識しか持ち合わせてはいないのだ。 そのアメリカ人が2期も政権を託したのがブッシュだった。書はその筋金入りのアホぶりなど

    『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』 - HONZ
  • 歌を口ずさみながら。『たった独りの引き揚げ隊』 - HONZ

    1975年4月、ソ連南西部マイコープ。柔道によく似たソ連の格闘技、サンボの日ソ対抗国際試合の会場にビクトル古賀はいた。古賀は、1年以上前に引退し、今回の遠征には監督として参加していたが、68kg級の選手が腰を痛め、急遽、選手として出場することになったのだ。 すでに40歳となっていた古賀は体重を絞るため3日間絶し、マットに上がる。会場からは地響きのようなどよめき。もちろん観客たちは、古賀が、日人とロシア人のハーフであり、世界大会で3度優勝、40連勝無敗で引退した元世界チャンピオンだと知っている。 相手は、世界選手権での優勝経験もあるタジキスタン出身の強豪。年老いた元世界チャンピオンを相手にいかにもやりにくそうな表情を浮かべる。試合開始直後、相手が仕掛けてきた瞬間、古賀は右足を跳ね上げ、腰の上で相手を反転させ、背中からマットに叩きつけた。「跳腰」による1。開始後わずか30秒である。会場は

    歌を口ずさみながら。『たった独りの引き揚げ隊』 - HONZ
    kinghuradance
    kinghuradance 2012/08/14
    コサック最後の少年として育てられ、終戦時に10歳で満州からひとり脱出した少年。後にこの少年はサンボの世界チャンピオンになる。
  • 『バースト!』 - パラダイムを超えた、人間行動の法則 - HONZ

    一瞬、何かの間違いではないかと思った。著者が『新ネットワーク思考』でネットワーク社会の新たな扉を開いたバラバシであるならば、情報科学がテーマとなっていることだろう。そして翻訳者が青木 薫ならば、そこに数学や物理などの自然科学が絡んでいるはずだ。しかし書の中身は、大半が中世十字軍の話で占められているのである。 もう少し中を見ていくと、さらに奇妙なことに気がつく。中世十字軍の話は偶数章のみで、奇数章では現代のネットワーク関連の話が多岐に渡って紹介されている。それも、FBIにマークされて自分の位置情報をアップし続けた男の話、ドル紙幣の追跡サイトWheresGeorge.comの話、ハンガリーのポータルサイトにおけるサイト訪問者の法則など、一風変わったものばかりだ。 このは、一体どうなっているのか?そんな不安が期待へと変わるのは、第7章の最後のあたり。 第1章から章までのあいだにしてきた話は

    『バースト!』 - パラダイムを超えた、人間行動の法則 - HONZ
    kinghuradance
    kinghuradance 2012/08/12
    "このバーストをより具体的にイメージするためには、電子メールの送信間隔をグラフにしてみると話が早い。ロングテールの説明などによく登場する、「ベキ法則」の形そのものが現れてくるのだ。"
  • 『寿命1000年』 - 不老不死のエンジニアリング - HONZ

    たしかに”言ったもの勝ち”の世界ではあると思う。これまでにもHONZの朝会では、こんなやこんなだって話題になってきた。しかし、そこで競い合うように示されてきた数字とは、桁が一つ違うのである。 誰だって長生きはしたいと思うのが、世の常であるだろう。そんな我々の寿命を2倍にも3倍にも、あるいは好きなだけ延ばせると確信している男 ― それが書の主人公、オーブリー・デ・グレイだ。 彼は人間の寿命が500年または1000年になると予想し、100万年という数字までほのめかしている。しかも、そんな新人類の時代が50年、ことによると15年ほどで訪れるかもしれないと言うのだ。 一体、彼はどんな男なのか?それを知るためには、こちらの動画を少しばかり見てもらえると話が早い。 ヒッピー風の風貌を持ち、ギークのような早口で自分の言い分をまくしたてる。おおよそ生物学者のイメージとはほど遠い印象だ。それもそのはず

    『寿命1000年』 - 不老不死のエンジニアリング - HONZ
  • 内田先生に学ぶ『街場の読書論』 - HONZ

    書は著者がブログの中の読書関連エッセイと、活字媒体に発表した文学と書物についてのエッセイをまとめたものであり、ウチダ思想がぎっしりつまっている。400ページあり、たった1680円。かなりお買い得であろう。「文芸棚」、「人文棚」、「ウチダ棚」、「教育棚」、「著作権棚」、そして「表現とリテラシー」と、全部で5つの棚と1つのウチダ論という構成である。書は「HONZ」と同じように、お気に入りの寄せ集めでもある。「文芸棚」では96冊ものが登場(1つ1つのエッセイの後に、参考文献としてすべて列挙されている。)、5つの棚で約200冊が取り上げられ、それだけで興奮をさそう。新しいとの出会いは好きをいっそう加速させる。 読書論だから、もちろん著者が日々どのように「読書」しているかが話題の中心で、それはそれで非常に興味深いのだが、単著と共編書を合わせて60作を越す作品を公表している著者ゆえ、

    内田先生に学ぶ『街場の読書論』 - HONZ
    kinghuradance
    kinghuradance 2012/04/25
    内田先生「街場の読書論」についての書評。
  • 『饗宴外交』 ワインと料理で世界はまわる - HONZ

    清羹 海燕の巣 浅葱 甘鯛洋酒蒸 車海老湯煮 マッシュポテト牛酪焼 ソースシャンパン 羊腿肉蒸焼 クレソン 温野菜添 人参・パールオニョン 芽甘藍・占地茸・エリンギ ソースジュードムトン サラダ トマト レタス デトロイト 花椰菜 フレンチドレッシング 凍菓 富士山型アイスクリーム フィンガービスケット 果物 メロン 苺 シャブリ グラン・クリュ ヴォデジール97年 シャトー・ラフィット・ロートシルト89年 シャンパン ドン・ペリニョン96年 上記は昨年、国賓として来日したブータン国王夫に対して催された、宮中晩餐会のメニューである。 清羹はコンソメスープ、牛酪はバター、パールオニョンは白い小玉ねぎ、花椰菜はカリフラワー、芽甘藍は芽キャベツである。実は、デザートに富士山型アイスクリーム、果物としてメロンとイチゴが出るのは宮中晩餐会の定番だったりする。ワインはいずれも超有名どころで最高格付け

    『饗宴外交』 ワインと料理で世界はまわる - HONZ
    kinghuradance
    kinghuradance 2012/04/14
    皇室や政府が他国の賓客を迎える際の饗宴のメニューやワインには、重要な意味が込められているという事がよく分かる。相手の好みに合わせたメニューは「あなたの事をよく知っています」というメッセージになる。
  • 『理系の子』 2012年No.1の第1候補登場!by 成毛眞 - HONZ

    早くも2012年のNo.1候補が登場した。サイエンス系のノンフィクションなのだが、読んでいる途中なんども目を拭ってしまった。サイエンスで泣けるとは夢にも思わなかった。登場人物は12人の高校生。彼らの純粋さと熱中して研究に打ち込む姿に胸を打たれる。子供扱いすることなく支えつづける周囲の大人たちに共感する。人間の持つ前に進むという力と、善意に感動してしまうのだ。 最初の数ページで膨大な取材のうえに書かれただということがすぐわかる。登場人物の子供のころのエピソードや、家族の事情などもじつに丹念にインタビューしているのだ。文章はスピード感にあふれ、平明に書かれており、中学生でも読めるに仕上がっている。書は、子供を独創あふれる人間に育てたいと思っている親と、少しでも科学に興味のある中高生に読んでほしいと思う。 インテル国際学生サイエンスフェア。毎年アメリカで開催される高校生の科学オリンピックだ

    『理系の子』 2012年No.1の第1候補登場!by 成毛眞 - HONZ
    kinghuradance
    kinghuradance 2012/03/26
    アメリカで開催されているの高校生の科学オリンピックについて書かれた本。インテルが主催して世界50か国から1500人の高校生が集まり、6日間をかけて研究成果を競っている。
  • 『戦国の食術』 生き残りをかけた粗食 - HONZ

    戦国武将は戦死や自刃などでの早死を除くと、意外にも長生きだったらしい。北条早雲88歳、島津義弘85歳、大久保彦左衛門80歳、徳川家康75歳、伊達正宗70歳など、『戦国の術』には70歳以上で亡くなった60人あまりの武将がリストされている。 人工呼吸や輸液などの延命技術などなかった時代だから、長患いすることもなく、亡くなる直前まで元気であったことだろう。家康などは18人の側室をもち、16人の子をなしている。末子の市姫は家康66歳のときの子である。 著者はその理由について、米を一晩水に漬けておいたこと、旬の野菜を使った汁物、いわしや海藻などのカルシウムの多いものの摂取、茶の湯などにあるとする。 ところで、書の副題は「勝つためのの極意」だ。長命はむしろオマケで「ほうとう」の武田信玄、「仙台味噌」の伊達正宗など万人が知っているエピソードから、武士めしの最終兵器である「兵糧丸」の作り方まで網羅

    『戦国の食術』 生き残りをかけた粗食 - HONZ
    kinghuradance
    kinghuradance 2012/02/29
    "著者はその理由について、米を一晩水に漬けておいたこと、旬の野菜を使った汁物、いわしや海藻などのカルシウムの多いものの摂取、茶の湯などにあるとする。"
  • あれから1年。『暗い夜、星を数えて 3.11被災鉄道からの脱出』 - HONZ

    あれから1年が経った。3.11、あの日あなたはどこにいましたか?多分、この問いは何度も聞かれただろうし、尋ねもした。私は確定申告の帰り道、道路を歩いているときに激しい揺れに座り込んだ。電柱が撓み、電線が大縄跳びのようにぐるりぐるりと回っていた。 彩瀬まる『暗い夜、星を数えて 3.11被災鉄道からの脱出』は、25歳の新人女性作家が一人旅の途中であの震災に遭遇してしまった体験記である。福島のJR常磐線新地駅で停車中、地震は来た。動かない電車に見切りをつけ、二駅ほど先の相馬に住んでいると言う、偶然となりに座った女性と電車を降りて歩き出す。 新地駅は海から500メートルほど。コンビニで買い物をして外に出ると、町役場から津波警報の放送が流れた。振り向くと遠くで地面がうごめいている。彼女たちは高台へ必死に駆け上る。町が、走ってきた道が水に呑まれる。死ねない、死ねない、彼女は思う。 避難所で一晩を過ごし

    あれから1年。『暗い夜、星を数えて 3.11被災鉄道からの脱出』 - HONZ
    kinghuradance
    kinghuradance 2012/02/27
    福島のJR常磐線新地駅で停車中に東日本大震災に遭遇した女性作家の手記。
  • 『俺に似たひと』 明日はわが身の介護記録 - HONZ

    人生80年として、半分を過ぎた不惑の頃、漠然とした老後の不安にとらわれていた。自分の老い先が幸せであるためにはどんな準備が必要なのか、親や年上の友人たちの姿を見て参考にしようとしていた。 しかし、それから10年。そんなことより自分の親をどう大過なく晩年を過ごさせて送り出すことができるか、それが現在、最優先に考えなければならないことになっている。 奇しくもちょい読み『小商いのすすめ』と同じ著者の『俺に似たひと』は2009年の年末から2010年6月までに、著者が行った「両親を介護する物語」である。1950年生まれの息子はちょうど還暦。母からの足が痛い腰が痛い、一度様子を見に来てくれ、という電話を受けながら、80代半ばの夫婦が何とか暮らしていることに息子は興味を向けなかった。いや、読んだ印象では目を逸らしていたのだと思う。そこに母親が大腿骨を骨折し、入院したという連絡が入る。 著者の平川克美は事

    『俺に似たひと』 明日はわが身の介護記録 - HONZ
  • ウォールを超えた思想『アイ・ウェイウェイは語る』 - HONZ

    アイ・ウェイウェイの名前はそこまで日では浸透していないだろう。艾未未、日語読み(がい びび)中国読みで(アイ・ウェイウェイ)という彼は現代美術家・キュレーター・建築家・詩人・都市計画家であり、父であるアイ・チンは1930年代のパリでアートを学んだ詩人である。父アイ・チンはランボーやボードレールといった詩人の影響を受け、中国に帰国した後は最高の現代詩人と称されるようになったが、モダニストとして共産党からの矛先が向くことになる。文化大革命の時代、アイ・チンは反革命主義、反人民の烙印を押され、人口200人の僻地に送られ公衆便所の掃除夫となる。 中国のインターネットは今でも巨大なファイアウォールが存在しており、外からも中からも日のような普通のアクセスができない。ウェブ上にも万里の長城(グレートウォール)が存在し、それが国土を定義しているように、ネット上でも他の国から中国を防衛している。ファイ

    ウォールを超えた思想『アイ・ウェイウェイは語る』 - HONZ
    kinghuradance
    kinghuradance 2011/12/10
    中国の現代美術家・キュレーター・建築家・詩人・都市計画家である艾未未(アイ・ウェイウェイ)氏について。
  • 『大停滞』 - HONZ

    2011年、最も話題になった経済書だ。 New York Times、Financial Times、Wall Street Journal等さまざまなメディアが「2011年最大の話題の書」と呼ぶくらいである。英Economistは著者を「今後最も世界に影響を与える経済学者の一人」に選出した。書の議論が日の紙面を賑わすのも時間の問題であり、又、ビジネス・経済の原動力が何たるかを指摘しているので、ビジネスマンは必ず読んでおいた方がいい。 ブログ愛読者の中には「経済書」と聞いてゲッとなった人がいるかもしれないが、安心して欲しい。数式は一切出てこないし、何より約160ページという薄さで、しかも分かりやすく、あっという間に読めてしまう。通勤電車の中で読むには最適のだ。 書は、欧米や日など先進国の経済成長が鈍化しているのは、ケインズ経済学者が唱える「政府が適切に機能していない」からではな

    『大停滞』 - HONZ
    kinghuradance
    kinghuradance 2011/10/26
    日本の経済が停滞し自分が職を失っている代わりに、中国やインドの優秀な若者が豊かになっている。僕はそういうことに幸せを感じるんだ。という訳にはいかない。何とか生きていく手段を見つけなくては。
  • 『新白河原人 遊んで暮らす究極のDIY生活』 - HONZ

    家を建てる」ということは、多くの男性にとっては大きな夢であるらしい。反対に女は上モノより内側、つまり家庭の安定を求めることが多いのではないか。家の中を飾るのはたいてい女の仕事である。マンション住まいが多い昨今ではあるが、飲みに行ったりすると一軒家に憧れている男性の話をよく聞く。自分の手で家を建ててしまうというのは究極のDIY。『新白河原人』はそんな男ゴコロを微妙に刺激する一冊である。 著者の守村大は漫画家である。1958年生まれの彼は、6年前、風呂の鏡に映った、脂ぎって肥えたオッサンと決別すべく、みちのくの玄関口の地方都市に雑木林を買った。広さは東京ドーム約1個分。坪単価500円。水も電気も整地もされていない無垢の土地を、である。 里山の雑木林はかつて人の手によって管理されていた。しかしその「手」が入らなくなって荒れ放題。27年間、机の前でマンガのペンより重いものを持ったことがないおじさ

    『新白河原人 遊んで暮らす究極のDIY生活』 - HONZ
    kinghuradance
    kinghuradance 2011/10/07
    新白河に独力で家を建てた人の話。
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