アウェー鳥栖戦で選手に指示を送る関塚監督。0―1で敗れ、J2降格が決まった=11月10日、ベストアメニティスタジアム 「クラブの続投要請を断った理由は何か?」「ラブコールは送られていたはずだが…」。11月26日、退任発表の囲み取材に応じた関塚監督は、報道陣の矢継ぎ早の質問を遮るように首を横に振った。「いや、これはクラブが判断したこと」。 続投要請を認めていたフロントの話と、関塚監督の話が食い違いを見せた。複数のクラブ関係者によると、背景にはこんないきさつがあったという。 クラブはJ2降格が確定する前から続投を打診していたが、関塚監督が態度を保留。何度も話し合いが重ねられたが、平行線が続いた。関塚監督が続投をためらった理由の一つには、自身が感じていた「求心力の低下」があった。 「監督の言う通りなのか」。高比良慶朗社長が主力数人との面談に動き、選手の心が指揮官から離れつつあるチームの雰囲