公共テレビのデジタル番組の保存プロジェクトの報告書(米国) ニューヨークの公共テレビ局WNET,ボストンの公共テレビ局WGBH,全米規模の公共放送ネットワークPublic Broadcasting Service(PBS),ニューヨーク大学によって組織された,公共テレビのデジタル番組の保存に関するプロジェクト“Preserving Digital Public Television”が,2010年7月6日に最終報告書を公表した。このプロジェクトは,米国議会図書館(LC)が主導する全米デジタル情報基盤整備・保存プログラム(NDIIPP)の援助を受けて2004年9月から2010年3月まで活動していた。 報告書は,プロジェクトが目標として掲げた,ボーンデジタルのテレビ番組の保存用リポジトリのプロトタイプの構築,標準的なメタデータやフォーマット等の開発,長期保存の対象となる番組を選定する基準の提言
ニュージーランド国立図書館のデジタル文化遺産アーカイブプロジェクト 1. はじめに デジタル社会の進展により、これまでは紙で出版されていたものが、徐々に電子媒体にシフトしている。また、紙の資料のデジタル化も盛んに行われ、国立国会図書館でも現在、大規模なデジタル化作業が進行中である。 これらのデジタル資料を今後どのように保存し、そして永続的なアクセスをどのように保証するのか、これが大きな問題となっている。そこで、2004年から先駆的な取り組みを行っているニュージーランド国立図書館の「デジタル文化遺産アーカイブプロジェクト」(National Digital Heritage Archive Project;以下、NDHAとする。)を紹介する。 2. プロジェクトの経緯 ニュージーランドでは2003年に国立図書館法(National Library of New Zealand Act)が
この報告書に示されたメタデータの枠組みは,現時点では,最も総合的かつ先進的なものだと言えるが,それでも決定版というわけではない。たとえば,保存戦略としてエミュレーションを選択した場合は,ハードウェア環境などに関してここに規定された以上に詳細な情報が必要となるだろうし,適用対象情報資源の粒度(granularity)や,項目が必須か,あるいは繰り返し可能か,などについては今後の検討課題としている。 4.メタデータ記録方式としてのXML 以上のようなメタデータの枠組みは,メタデータの要素を定めたものであって,実際にそれをどういう形で記録するかはまた別の問題である。もちろん個々の保存機関がそれぞれ決定することであり,たとえば特定メーカーのデータベースの形式を採用することも十分考えられる。しかし,保存機関同士が連携する上において,またメタデータ自体の長期的な保存を考えた場合,世界的に広く通用する標
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く