第150回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が16日、東京・築地の料亭「新喜楽」であり、直木賞に姫野カオルコさん(55)の「昭和の犬」(幻冬舎)が選ばれた。「受難」で初めて候補になって17年、5回目の挑戦で受賞が決まった「孤高の作家」は、緑のシャツに黒のトレーニングウエア、首にはタオルを巻いて晴れの会見に登場。表彰台のアスリートのように居並ぶカメラに向かって笑顔で手を振り、質疑応答では飄々とした受け答えで会場を沸かせた。 直木賞受賞の一問一答はこちらから【朝井まかてさん】 芥川賞受賞の一問一答はこちらから【小山田浩子さん】 ――受賞の連絡を受けた時は何をしていたのですか? ジムでストレッチしてました。次にエアロビクスのレッスンの予定だったんですけど、ドライアイで目が痛くて、お医者さんにもらった目薬を忘れたと思っていったん外に出たら、(受賞連絡の)電話が鳴りました。 ――その時はど