全国のホテルや百貨店で、食材の「誤表示」が相次いで発覚している。阪急阪神ホテルズに端を発したこの問題は、東急ホテルズや高島屋などへ拡大。7日には、「ホテルオークラ」までも、グループの13ホテルのレストランなどで、メニュー表示と異なる食材を使っていたと発表した。国際会議なども開かれる同ホテルは、オバマ米大統領など各国のVIPも利用しており、海外メディアも驚きをもって報じているようだ。 【誤表示問題の背景は、あいまいな基準か】 ホテルや百貨店のレストランなどで、食材の誤表示や偽装表示が相次ぐ背景には、外食メニューに明確な基準がない点が指摘されている。 容器包装された製品などが対象のJAS(日本農林規格)法では、加工食品へ「生、フレッシュ」などの用語を表示することは禁じられている。ただし飲食店のメニューは対象外であり、“フレッシュ”などの用語は、事業者の判断で使われているのが現状のようだ。今回の