福井県の高速増殖炉「もんじゅ」について、原子力規制委員会が保安検査した結果、原子力施設の安全維持の前提となる機器や設備の分類に深刻な問題があったことが分かりました。 問題となったのはもんじゅの「安全重要度分類」で、設備や機器を4つのクラスに分けて、重要度の高いものから点検を増やすなどの措置を取っているものです。もんじゅを運営する日本原子力研究開発機構は、当初は約3000の機器で重要度の分類が誤っていたとしていましたが、今月、規制委が検査したところ、3000という数値自体、根拠があいまいだったということです。 原子力規制委員会・田中俊一委員長:「一言で言えば、これだけ大きな原子力プラントを運転管理していく資質の問題にも関わる」 原子力規制委員会・更田豊志委員:「極めて異常な状態にあると。どこかできちんとした判断をせざるを得ない時が来るだろう」 規制委は、機構に改めて報告書を提出させるとともに