◇棚の場所 らくらく検索 鯖江市は、市図書館(鯖江市水落町)内で探している本がある棚まで案内するスマートフォン用アプリ「さばとマップ」の運用を始めた。測位システムでとらえたスマートフォンの位置と、オープンデータとして公開されている書籍の場所の情報を連動させたサービスで、国内の公共図書館では初めての試みという。 (吉田雄人) タイトルや著者の名前などのキーワードで本を検索すると、館内の見取り図に、約34万冊の蔵書の中から探している本のある棚が「目的地」としてオレンジ色で表示される。アプリ利用者の現在地は青い点で示され、棚との位置関係が分かる。 図書館の横断検索サイトを手がける「カーリル」(岐阜県中津川市)と同館が共同開発した。図書館では、本を分類する際に一般的に使われる日本十進分類法(NDC)の番号を参考に蔵書を棚に収納しており、同社は同館が持つ蔵書情報と見取り図上の書棚の場所を結びつけた。