【ローマ共同=小西大輔】原発再開の是非を問い、12、13の両日行われたイタリアの国民投票は13日午後3時(日本時間同10時)から即日開票された。3月の福島第1原発事故後、原発をめぐる国民投票が行われるのは世界で初めて。ANSA通信によると、イタリアの民間世論調査会社は投票率が54・5%以上と成立条件の50%を超えたとした上で、反原発票が最終的に92・2~96・2%に達するとの見通しを示した。 原発再開を進めていたベルルスコーニ首相は13日、記者会見で「イタリアは原発にさよならを言わなければならないだろう」と述べ、事実上の敗北宣言を行った。 福島の事故を受けたイタリアの反原発世論が明確に示された形。欧州では既にドイツ、スイスが将来の原発停止を決めており、主要国(G8)の一員で欧州の大国イタリアでも反原発派が勝利すれば、日本を含めた世界的な脱原発の動きが進む可能性がある。 イタリアは旧ソ