高級町家でくつろぐ外国人観光客=京都市下京区、高橋一徳撮影高級町家の寝室でくつろぐ外国人観光客=京都市下京区、高橋一徳撮影「庵」が仲介する町家の一つ。明治期に豆問屋の店舗兼住居として使われていたという=京都市下京区 【竹田真志夫】伝統的な京都の町家を改装した宿泊施設が海外の富裕層の観光客に人気だ。行楽シーズン中は1人1泊2万円以上が相場で、1棟で10万円以上するものもあるが、にぎわっている。景気回復が遅れる中、旅行業界は海外の富裕層を新たなターゲットに定めている。 八坂神社や知恩院にほど近い京都市東山区の新門前通。古都の情緒が漂う祇園の一角に町家がたたずむ。のべ137平方メートルの2階建て。和室3室に高級な槙(まき)風呂、日本庭園を備える。 9月末から10月初めに米メリーランド州から京都観光に来て宿泊した建築家エイミー・ガードナーさん(53)は、「無駄なところがまったくない住宅だ」と