これまでご愛顧いただきました「五十嵐仁の転成仁語」を、こちらに引っ越しました。今後とも、よろしくお願いいたします。 〔以下の論攷は、『労働情報』第830・1号に掲載されたものです。〕 投票所に殺到した無党派層 注目の大阪ダブル選挙の投票が行われた。結果は、市長選挙で橋下徹候補75万813票、平松邦夫候補52万2641票で橋下候補の当選、府知事選挙では松井一郎候補200万6195票、倉田薫候補120万1034票、梅田章二候補35万7159となって、大阪維新の会の松井候補が当選した。市長選、府知事選とも、橋下氏が率いる「維新の会」の圧勝であった。 ただし、圧勝したとはいえ、橋下氏が獲得したのは有権者の6割にすぎない。投票者の4割を占める52万人もの有権者は、対立候補に投票していたことに注意する必要があろう。 同様に、府知事選挙での松井候補の得票率は41%で、過半数にも達していない。当選したとは