セキュリティ対策をしているにもかかわらず、標的型攻撃による情報漏えいなどのインシデントが後を絶たないのはなぜか――。業界通の筆者が、その理由を歴史からひも解く渾身の新連載。 セキュリティ対策をいくら実施しても、セキュリティインシデントは繰り返される。もちろん未来永劫、完璧に防御することはできないが、なぜこのようなことが繰り返されるのだろうか。答えは意外に簡単だ。攻撃者側のスキルやノウハウが日々向上しているにもかかわらず、防御側は相変わらず10年も前の防御思想のままなのだ。情報技術は、まだまだ非常に早いスピードで進化している。このままではだだ漏れのセキュリティ対策により、日本は世界から信頼を失い、また重要で有益な情報を盗まれ続け、どんどん力を失っていくしかない。 本連載は、現在のような状況がどうして発生してしまったかについて、それほど長くはないここ十数年の情報セキュリティの歴史とともに分かり
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