東京都の外郭団体である都医学総合研究所が民間の製薬会社と共同開発している新型コロナウイルスワクチンが、臨床試験(治験)の準備段階に入ったことが18日、分かった。マウスやサルの非臨床試験では、新型コロナの発症予防効果が確認された。長期間の免疫維持が実証されている天然痘ワクチンを利用するため、開発中のワクチンも1回の接種で抗体が長期にわたり持続することが期待されるという。来年中に治験に着手し、早期の実用化を目指す。 【表で見る】しのぎを削る国産ワクチン開発 同研究所がノーベルファーマ社と共同開発しているのは、弱毒化した天然痘ワクチンに新型コロナウイルスの遺伝子を組み合わせて製造するワクチン。昨年4月に開発に着手し、マウスやカニクイザルを用いて非臨床試験を進めてきた。 開発中のワクチンを接種したマウスに新型コロナウイルスを感染させる試験では、マウスにほぼ体重減少がなく、生存し続けることを確認。カ