薬になるべく頼らず、ケアを充実させることで認知症の人の症状をよくしようという考え方が広がっている。幻覚やうつ、妄想などに対し、一人ひとりの行動の背景を探って介護計画を立て、介護に携わる専門職が情報を共有する。抗認知症薬をあえて使わないケースも増えている。 幻覚やうつ、ケアで対応 認知症に伴う幻覚やうつ、妄想などの行動心理症状は「不可解な問題行動」と捉えられ、場合によっては向精神薬や抗精神病薬で症状を抑える方法がとられてきた。だが、最近は認知症の人が感じている極度の不安などから起こる「意味ある行動」と考えられるようになってきた。 東京都医学総合研究所(世田谷区)は2016年、薬を使わずに行動心理症状に対応する在宅用のケアプログラムを開発した。認知症の高齢者一人ひとりの状態を把握し、介護職員が情報を共有。職員ごとに異なる対応にならないよう、その人にあった介護をする。認知症の高齢者283人が参加
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