アイヌ民族の権利を回復する施策を推進するため、アイヌ民族初の政治団体の結成を目指す準備会が29日に発足した。 政治団体の結成は来年1月を目標にしており、2013年の参院選では、比例選などに候補者10人の擁立を目指すという。 札幌市で29日に発足した準備会の会合では、代表に、アイヌ民族初の国会議員だった故・萱野茂参院議員の次男で、二風谷アイヌ資料館(北海道平取町)の萱野史朗館長が就任した。 萱野代表によると、政治団体メンバーや候補者はアイヌ民族に限定しない方針。萱野代表は「アイヌ民族の生活環境の向上が遅々として進んでいない。国会議員を送り出す必要がある」としている。