食品での使用が禁止されている動物用の殺菌・消毒薬を、ゆで卵にカビ防止の目的で添加したとして、盛岡市保健所は16日、同市玉山区の鶏卵製造・加工会社「岩手ファーム」の食品加工場を、食品衛生法に基づき無期限の営業禁止処分とした。 健康被害は報告されていないという。 市保健所によると、添加されたのは、畜舎の消毒などに使われる塩化ジデシルジメチルアンモニウム。市保健所は、同社が禁止添加物を使っているとの情報提供を受け、10月に立ち入り調査を実施。製品の「味付ゆでたまご」から同薬が0・64ppm(ppmは100万分の1)検出された。同社は当初、使用を否定していたが、今月16日、9月から使用していたことを認めた。