新潟県警三条署の刑事課長を務める警部が、捜査書類を偽造して事件の検挙件数を水増ししていた疑いが強まり、県警が公電磁的記録不正作出の疑いで近く立件することを視野に調べていることが18日、捜査関係者への取材で分かった。 関係者によると、警部は窃盗事件などの余罪のうち、検察庁に送致しない「不送致余罪」を水増しした疑いが浮上している。具体的には、余罪捜査の過程で裏付けが取れたもの以外も確認したとする書類をコンピューターで作成した可能性があるという。県警は検挙した余罪を水増しすることで、検挙率を高く見せかける狙いがあったとみている。 警部は昨年2月から同署刑事課長。県警は17日、「健康上の理由」として警部を27日付で三条署付に異動させる人事を発表した。警部は05年から県警十日町署でも刑事課長を務めていたため、県警はその時期の対応についても調べる方針だ。