数字に苦手意識を持つビジネスマンは少なくない。ビジネスに役立つ数字や、覚えておくと得する法則を、硬軟織り交ぜて、数字の専門家やビジネスの専門家たちが指南する。 成長率4%=0%のパラドックス ビジネスマンは誰でもマイナス4%のハンデを負っている、といったら驚くでしょうか。 流通業界では、去年と同じことをしていると既存店売上高が4%減ると言われています。何もしなくても売り上げが減るのは、競合店が新たに出店したり、商品やサービスが陳腐化するから。仮に現状維持を目指すなら、少なくても売り上げを4%伸ばす手を打ってようやくトントンになる計算です。 実はこの法則はビジネスマン個人にも当てはまります。去年と比べて何も進歩がない人は、成果の量や質が微妙に落ちていきます。かつては定期昇給があったので目立ちませんでしたが、いまは成果が年収に跳ね返る時代。成長のない人は、これから年収が4%ずつ減っていくという