オンライン証券会社の大手、カブドットコム証券が3月17日に東証1部に新規上場する。東証1部への新規上場は2月16日の博報堂DYホールディングス以来となるが、同証券の公開価格が1株36万円と、すでに上場している同業のオンライン証券と比べて大幅に割安なことから、市場関係者の間では「上場後にも買い人気が継続することになりそうだ」との観測が浮上している。 カブドットコム証券は、「システムこそが最大の差別化要因」として、同業他社に対する優位性を強調している。多くの同業他社が、1999年の売買手数料自由化に対応して、売買システムやコールセンターを専門業者に丸投げしてきたのに対して、同社は勘定系を含めた全てのシステムを自社開発・運営しているのが大きな特徴だ。また、現在ネット投資家の欠かせないツールとなっている「逆指値注文(※)」をはじめとする各種条件注文を業界に先駆けて開発し、導入したことでも知られてい