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ブックマーク / finalvent.cocolog-nifty.com (20)

  • [書評] ごく平凡な記憶力の私が1年で全米記憶力チャンピオンになれた理由(ジョシュア・フォア): 極東ブログ

    どちらかというと偶然に読んだだったか、これがとてつもなく面白かった。どう面白いのかというと、多面的だが、まさにこういうが読みたかったという思いにズバリと突き刺さるだった。 内容は邦題が示しているように、ごく平凡な若者が、一年間の記憶術の訓練で全米記憶力チャンピオンになるまでの話を軸に、記憶術がどういうものか、また人間の記憶能力とは何か、ということだ。実に上手に描き出されている。私にとって一番面白かった点は、記憶術の歴史に関連する部分ではあったが、その他の面も面白かった。 正確にいうと、著者は「ごく平凡な若者」とは言えない。邦題どおり「 ごく平凡な記憶力」だったとは言えるだろう。だが、書にも触れられているが、全米記憶力チャンピオンは国際的にはど田舎と言っていい。欧州のチャンピオン達にはかなわない。もっともそれでも全米一は驚くべき記憶力である。 というわけで、書は、記憶術のハウツー

    [書評] ごく平凡な記憶力の私が1年で全米記憶力チャンピオンになれた理由(ジョシュア・フォア): 極東ブログ
  • [書評]若者は本当にお金がないのか?統計データが語る意外な真実(久我尚子): 極東ブログ

    表題通りの疑問を持っていたので、『若者は当にお金がないのか?統計データが語る意外な真実』(久我尚子)(参照)を読んでみた。結論は、明快だった。 統計データを見ると、今の若者は一概にお金がないとは言えない。一人暮らしの若者の所得はバブル期より増えている。若者を哀れんでいる現在の中高年の所得よりも多い。 ほほぉ、という感じである。 これを統計で裏付けられて言われちゃうと、くさす人も人もいるだろうなと、今思って、アマゾンを覗いて見たら、案の定、酷評が目立った。 こういう場合、実際にアマゾンで買った人の評に絞って見るほうがよいので、それに絞ると星5と星2のみ。その星2の評を読むと「国の報告書の分析を無批判に受け入れる姿勢も気になる」とあるのが微笑ましい。星5の評はしかし特に言及はない。それでも、総じて見れば、問題提起のあるよいと言えるのではないかと思う。というか、私も読後、これは良書だなという

    [書評]若者は本当にお金がないのか?統計データが語る意外な真実(久我尚子): 極東ブログ
    masato611
    masato611 2014/12/18
    “、政策としての少子化対策は、正規雇用の既婚夫婦がターゲットになっているが、むしろ、非正規雇用の未婚者をターゲットにしたほうがよい、ということだろう。もっと言ってしまえば、結婚制度に関わりなく、生まれ
  • 筋トレ4か月、56歳: 極東ブログ

    意識して筋トレを再開してだいたい4か月経った。 6月初旬、手始めに、手頃な筋トレを読み、とりあえずの基を学び、それから関連の英書とか読み、毎日やるもんじゃないからと最初は二日空けてジムに通い、それから三日空けてもよいんじゃないかとして、4か月継続した。 世の中には三日坊主という人がいるが、私の場合、だいたいなんでも3か月くらいはやる。で、成果が出るかというと、微妙な成果が出て、終わる。三月坊主である。 筋トレでも、「2、3か月はやっても身体に変化はないのでくじけるな」というので、まあ、3か月はとにかくやってみた。今回の筋トレはどうか。微妙。 効果がないということでもない。力こぶも見えるくらいはついた。でもまあ、筋トレやりましたという力こぶじゃないです。30代もこのくらいあったか。腹筋はどうか。残念ながらシックスパックにははるかに及ばない。というか、シックスパックというのは、基、皮下

  • 普通の人が年齢とともに考えることはだいたい同じ: 極東ブログ

    世の中には一定数の割合で、他人の心が読めると思っている人々がいる。「お前がなに考えているかわかる」とか、「お前の心はこうだろ」とかいう人々もそのくち。 ネットにもけっこういる。いても別段不思議ではない。それだけは問題でもない。問題は、その人々が読んだと思っている他人の心とやらが、読まれたとされる側ではちっとも納得いかないことが多いことだ。普通なら、「おまえはこう思っているのだろ」と言うのに対して、「いや、そんなこと考えてないですよ」と言えば、それでちょっと考え直してもらえるものだが、この手の人々は、そういう返答を認めないのだ。というか、なにもかも抗弁というか、心が読まれた弁解とかにされちゃう。あー、なんなんだろこの手の人々。 とはいえ、普通に世の中を渡っていくには、ある程度、他人の心を読まなくてはならないものだ。むしろ、僕みたいに、他人の心というのがよく理解できなし、そもそも理解する気

  • [書評]夫婦格差社会 二極化する結婚のかたち(橘木俊詔、迫田さやか): 極東ブログ

    今朝方、ツイッターから見える世間を眺めていると、「アメリカ/米国不動産投資日記」というブログの「東横線沿線の高校生は裕福? 日でも所得別住み分けが進行中?」(参照)というエントリーのリンクが目に付いた。それだけ見ても、だいたいエントリー内容は想像できるが、リンク先を開いて読んでみようと思ったのは、その想像の確認ではなく、もしかして、という思いがあったからだ。 もしかしてというのは、世帯の所得格差の考察において、夫婦共稼ぎの要因を考慮に入れてないんじゃないか、という思いともう一つの思いである。 リンク先を開いて該当エントリーを読むと、男女間の人口比は考慮されているが、夫婦共稼ぎの要因はさほど考慮されていなかった。もちろん、それゆえにその考察が間違っていると言いたいわけでは全然ない。おそらく、このエントリーのような考察においては、「夫婦共稼ぎによる世帯所得の要因に地域差はない」という前提が含

    masato611
    masato611 2013/03/07
    老親が一緒に住んでいれば、子育ての支援が期待できるので、妻の就労確率は高まる。このことから、女性が働くためには子育て支援の充実が必要だいうことがわかる。
  • 産業革命は、なぜ起こったのか?: 極東ブログ

    愚問なのかもしれないが、正月、疑問に思った。産業革命は、なぜ起こったのか? そんなのことは自明ではないか。そう思ったあと、あれれ?と思った。意外と盲点だった。簡単に説明できない。 問題をもう少しスペシフィックしてもよい。産業革命がなぜ英国で起こったのか? 私の世代の歴史学はバリバリのマルクス主義だったから、あれだ、原蓄のプロセスに産業革命を位置付ければそれでいいとしていた。懐かしい。「原蓄」なんて最近の左翼さんは知っているだろうか。資論すら読んだことない左翼さんも増えたようだし。 「資の原始的蓄積」の原語は、"Ursprüngliche Akkumulation des Kapitals"である。英語だと"Primitive accumulation of capital"である。"Ursprüngliche"は「オリジナル」「原初」「来」といった含みがあるのだろうが、"Primit

  • 卵子老化を巡る「もや」っとした思い: 極東ブログ

    バレンタインデーの日のNHKクローズアップ現代「産みたいのに産めない ~卵子老化の衝撃~」(参照)を見て、なんとも「もや」っとした印象をもった。その「もや」っとした感覚が何に由来するのかしばらく自問自答し模索した。思いがくっきりとまとまったわけではないが、少し書いてみたい。 クローズアップ現代の話はタイトルから推測がつくように、卵子の老化と不妊を結びつけているものだった。卵子は精子と違い、生まれたときから一定数であり、年齢とともに減少しまた老化する。このため、一定の年代以降は受精しづらくなる。つまり、妊娠しづらくなる。ではその年代はいつか。線引きが難しい。番組でもそれについては微妙にぼかしていたようだった。ゲストの杉浦真弓・名古屋市立大学大学院教授はこう語っていた。 20代の前半ですと6%の不妊症が、40代ですと、64%になります。ですから、やはり20代が一番妊娠しやすいというふうに考えら

    masato611
    masato611 2012/07/30
    日本の初婚年齢は男性は30.5歳、女性は28.8歳という統計を紹介したが、英国の例を参考にしたり日本でも都市部に限定したりして見るなら、おおよそ現代日本の女性の初婚の中央値は30歳くらい
  • 誰が弱者か?: 極東ブログ

    2ちゃんねるのまとめサイトだろうか、「どっちが弱者ですか?」(参照)というネタが上がっていた。ネタだというのは一目見ればわかるが、この絵はちょっと奇妙な後味を残す。誰が弱者か?という難問の、どこかしら質を突いているからだろう。 5人の人がいる。左から。 (a)貯金4000万円の働かなくても年金生活の老人。 (b)年収300万円の疲れ切ったブラック会社員。 (c)年収250万円の派遣社員。 (d)年収200万円のフリーター。 (e)旦那が年収1000万円の専業鬼女。 もちろん、ネタ元の「あなたの優しさで席をゆずりましょう」というときは、妊婦(e)や老人(a)に席を譲ろうという話だったのだが、これを「弱者」に問題をすり替えたとき、譲られるべき老人(a)も妊婦(e)も社会的な「強者」ではないのかというアイロニーである。 もちろん、とまた言うが、この局面では座っている権利を持っている人が身体的な

    masato611
    masato611 2012/07/29
    強者・弱者の偶然性を生きて、それ以外にはないというあり方を見出せるなら、それはその人の固有性になるということだろう。そこで、おそらく強者・弱者の偶然性は消失するだろう。
  • 「恋愛は性欲とは違って、唯一の相手を求める」と武者小路実篤先生はおっしゃるが: 極東ブログ

    僕くらいの年になると恋愛とか性欲とか卒業間近になるとも思われている。世間を眺めるとそうでもない。中原棋聖とかもそうでもなかった。みんな、いずれ、人生の卒業まで引きずるのかもしれないが、先日、武者小路実篤の言葉と称するものをツイッターで見かけて、少し考え込んだ。 武者小路実篤先生といえば、仲良きことは美しきかなというお言葉が、なすときゅうりの絵に、意味深長に添えた色紙が有名だが、他のお言葉も残しているようだ。こういうお言葉だった。 恋愛は性欲とは違って、唯一の相手を求める。性欲だらけなら結婚は不必要だ。性欲は相手を尊敬しない。 武者小路実篤 武者小路実篤先生が当にそんなことを言ったのだろうか。武者小路実篤先生の、時代を先取りした喪男ぶりと転じてのご乱行の数々を知っている文学愛好家だと、くっくくく、苦笑で腹痛ぇ、とか言いそうな感じはするけど。 ググってみると、ばふぉばふぉとこのお言葉が出てく

    masato611
    masato611 2012/07/02
    恋愛は性欲とは違って、唯一の相手を求める。性欲だらけなら結婚は不必要だ。性欲は相手を尊敬しない。
  • 国会の壮絶な茶番の陰で繰り広げられている対決: 極東ブログ

    昨日の国会は壮絶だった。これまで国会の怒号・乱闘だの深夜の牛歩だとフルコースでひどいものを見てきたと思っていたが、昨日は格別の一品だった。そもそも国会の体をなしてなかった。定員削減の司法判断を反映しないからそもそも違法だという斜め上の話ではない。まずもって国会が国民代表の熟議の場になっていないのである。国会の議論でも民主党党内の議論でもなく、党間の密談でやっちゃえって、なんですか、これ。 戦前の大政翼賛会ってこういうものだったのだろうなと感動を新たにしたのだった。 マニフェストを自ら堂々とご破算にした民主党は今後どんな政策を打ち出してもギャグにしかならないから、もう二度と国政に復活する目はないと思う。麻生さんがあれだけ景気に配慮していたのにそれを忘れて、弾力条項打ち消した消費税増税をそのまま飲む自民党も、自滅。なにが野党だよ。政権受け皿になってないじゃん。 こんな国会には参加できないとして

  • 2025年、世界最大の都市は東京。しかも、ダントツ。: 極東ブログ

    今日のCNNのニュースで、現在、世界最大の都市は東京であり、しかも、ダントツだという話があった。それはそうだろう。以前「東京が世界の中心なのかも: 極東ブログ」(参照)というエントリも書いたことがあるので、それほど驚きではなかったのだが、ニュースの詳細を見ていて、驚いた。2025年になっても世界最大の都市は東京であり、しかも、ダントツなようだ。日の人口は縮小し始めているのに、東京だけが世界に冠たるお化け都市になっていくらしい。 CNNのニュースは「世界の人口、巨大都市に集中の傾向 最大は東京圏」(参照)である。 国連がこのほど発表した報告書によると、人口1000万人を超える巨大都市の住民は現在、世界の都市人口の9.4%以上を占め、2025年には10.3%に達することが予想される。巨大都市の人口では、東京圏が世界首位に立っている。 国連経済社会局が3月末に発表した「世界都市化展望2009年

  • [書評]それでもなお、人を愛しなさい 人生の意味を見つけるための逆説の10カ条(ケント・M・キース): 極東ブログ

    先日、ウエイン・W・ダイアーの「ダイアー博士のスピリチュアル・ライフ」(参照)をざっと読んだとき、そのなかに「逆説の十戒(The Paradoxical Commandments)」が出てきて、しばらく考えこんだ。 「逆説の十戒」は多少なりとも良心的な教養のある英米人ならそらんじているとまではいえなくても、たいていは知っているものだ。あるいはなんとなく壁に貼ってあったりする有名な教えだ。旧約聖書のモーセ十戒にちなんで十戒になっているが、逆説(パラドキシカル)とあるように合理的ではない不合理な教えだ。有名なので英語版のウィキペディアにも項目がある。日語の項目はないので試訳を添えておこう。 People are illogical, unreasonable, and self-centered. Love them anyway. (人は論理的でも合理的でもなく自己中心的なものだ。それはそ

    masato611
    masato611 2008/04/26
    世界は意味をなしていません。しかし、あなた自身は意味をなすことが可能なのです。あなた自身は一人の人間としての意味を発見できるのです。People are illogical, unreasonable, and self-centered. Love them anyway.
  • 極東ブログ: [書評]ウェブは資本主義を超える(池田信夫)

    現在のインターネットのシーンでこれを読まなければ先には進めないよという一冊があるとすれば書だろう。ただし、すでにブログシーンのコアなところに漬かっている人なら、知っている話ばかりであるという印象を持つかもしれない。あるいは、ある種のボックスに分類されるべき視点からの思索ノート群に見えるかもしれない。私もどちらかというと当初ざっと目を通したときにそう思った。再読して大いに反省した。 個々の点においては重箱の隅をつつくような批判も可能だが、この書籍全体が示唆するものは相当に長い射程を持っている。最初にここから引用し紹介するのは反って誤解を招きかねないが、次の指摘は一見すると柄谷行人あたりが言いそうなごく当たり前のことのようにも思えるが、この要点を思索の根幹に据えて、ITの未来を正確に見ている人は少ないのではないか。 マルクスの未来社会像としては『ゴーダ綱領批判』の「各人はその能力に応じて働き

    masato611
    masato611 2007/07/02
    であれば、その労働者のインセンティブとなるものが、その自由の本質である時間だと考えることにそれほど無理はない。
  • [書評]フューチャリスト宣言(梅田望夫、茂木健一郎): 極東ブログ

    読みやすかったが、キーワードにひっかかりを持ってしまったせいで私には難しいでもあった。対談なので、当初は、前著「ウェブ進化論 当の大変化はこれから始まる(梅田望夫)」(参照)の解説的な話の展開か、あるいは同じく対談「ウェブ人間論(梅田望夫、平野啓一郎)」(参照)のように、対談者のホームグランドを生かすような展開――今回は脳科学――となるか、という二つの予断をもっていた。そのどちらとも言えないように思えた。 もちろん対談という特性はよく活かされている。両者が互いに相手を理解しつつ配慮しているようすも伺えるし、もともと共通の理解が成立しそうな対話者同士でもあるから、対話の流れがつかえることもなく表面的には読みやすい。個々の挿話も納得しやすい。書名になったフューチャリスト、つまり、マリネッティのそれではなく、インターネットの未来を肯定する人、という点からこの対談を要約するのもそう難しくな

  • 極東ブログ: 仏教の考え方の難しいところ

    「仏教と大量殺人」というタイトルにしようかと思ったが、不用意に刺激的なのでいい加減なタイトルに変えた。たぶん普通の日人は仏教は不殺生の宗教なので、大量殺人を教義的に許容することなどありえないと考えるのではないか。実際夏安居などはジャイナ教かと思えるほどだ。あるいは多少日史を知っている人なら僧兵や願寺戦なども連想するかもしれないが、それでも仏教の教理において殺生を是とする考えがあるとは思わないだろう。しかし、子細に仏教を検討していくとそうとばかりもいえない。 歴史的に興味深いのは北魏における大乗の乱だろう。なぜかウィキペディアに項目がある(参照)。 大乗の乱(だいじょうのらん)とは、中国北魏の宗教反乱であるが、人を殺せば殺す程、教団内での位が上がるという教説に従った殺人集団であり、その背景には弥勒下生信仰があるとされる。 515年(延昌4年)6月、沙門の法慶が冀州(山東省)で反乱を起こ

  • 中国はもはや食料輸入国: 極東ブログ

    22日付のフィナンシャルタイムズに"China fears food crisis as imports hit $14bn"(参照)の記事が掲載されていて少し驚いた。話は標題からも推察がつく。試訳すると「中国料輸入が140億ドルに及び料危機を恐れる」となるだろうか。従来料輸出国と見られていた中国がついに輸入国に転じたことで、またぞろ料危機だというのである。 China has become a net importer of farm produce, raising concerns at the highest levels of government about the security of the food supply for 1.3bn people as land and water shortages put pressure on domestic grai

  • 世界市場の穀物価格は急騰するか?: 極東ブログ

    社説ネタはないので、先日来気になっていたテーマとして中国の穀物生産の話を書く。ニュースとしては、共同系で流れた11日の「中国の穀物生産が減少 輸入増で世界価格高騰も」(参照)がある。 【ワシントン11日共同】中国の穀物生産量が、急速に進む砂漠化や水不足の影響で1998年をピークに減少を続けており、今後は中国の輸入量の拡大によって世界の穀物価格が急騰する可能性が高いとの報告書を、米国のシンクタンク、アースポリシー研究所(レスター・ブラウン代表)が10日、発表した。 ニュースとしては、この先、レスター・ブラウン説を垂れ流して、世界市場の穀物価格急騰が発展途上国での政情不安や国際紛争を招く危険があるとしている。 そのあたりの詳細が気になっていた。ざっと国内での情報を当たってみたのだが、やはりというべきか皆目わからない。石油についてもそうなのだが、こうした問題は専門家がわかりやすい言葉で現状を説明

  • このところの穀物高騰など: 極東ブログ

    暖冬で石油需要が減り原油価格が下がってきたと言われる。それはそうなんだろうがこれまでの原油高騰は振り返って多分に投機が原因だったと見てよいのではないか。もちろんベースのニーズが増えているので原油価格が九〇年代のようになることはないだろう。ただ、ベースのニーズというなら次は穀物が問題になりそうだ。一六日付けFujiSankei Business i”エタノールブームでトウモロコシ高騰、養豚農家が悲鳴”(参照)では米国の状況について畜産関連で触れていた。 代替燃料として注目を集めているエタノールの増産ブームに養豚農家が悲鳴を上げている。豚の飼料であるトウモロコシがエタノールの原料として使われるため価格が高騰、採算が合わなくなってきたからだ。 記事ではエタノール生産について個別的には触れているが国策としてのエネルギー問題とのリンクについては触れていない。 同じくFujiSankei Busine

  • ベトナムで期待されている新しいバイオ・エネルギー: 極東ブログ

    ベトナムで期待されている新しいバイオ・エネルギー、それは、ナ・マ・ズ、らしい。ナマズというのは、アレだ、ブログなんかの検索によく使われるやつ……じゃなくて、漢字で「鮎」と書くやつ……でもなく、「鯰」である。英語でいうと、catfrogである。学名は、Silurus asotus。伝統的な捕獲法では瓢箪を使う。だが、昨今では養殖しているらしい。 メコン川流域で養殖し、その近在で加工し、ヨーロッパやアメリカに送る。アメリカでは鯰といったら有名な御馳走である。英語のことわざに、There are no eyes in a catfish but barbs(ナマズには目がないが、ひげがある)と言われるほどだ。この南部の伝統料理は明治維新の志士たちが伝えたものらしい。 で、話は、ナマズ・バイオ・エナジーだが、今日付のロイター”Firm to make biofuel from catfish fa

    masato611
    masato611 2007/02/21
    ナマズがエネルギーになるらしい
  • 機械は意識を持つか。コンピューターは意識を持つか。インターネットは意識を持つか。: 極東ブログ

    結論を先に書くと、機械は意識を持つか。イエス。コンピューターは意識を持つか。イエス。インターネットは意識を持つか。イエス。 昨日「極東ブログ: デカルト的な考えによれば人間の身体は機械である」(参照)を書いたおり、私は意図的に機械主義についてオートマトンから始め、デカルトとその後継の機械主義を分け、「デカルト的な考えによれば人間の身体は機械である」とし、けして「デカルトの考えによれば人間は機械である」とは書かなかった。デカルト自身は人間の総体については機械とは考えなかったからだ。 デカルトは、雑駁に言えば、人間の精神は別に存在し松果体によって身体と結びついていると考えていた。また、その精神こそが動物と人間との差異として考えた。このような人間の超越性についての考えの延長には現代ではチョムスキーの思想が存在する(彼はUGの構成性をピアジェが知性の基底を扱うような進化論的な獲得のプロセスモデルと

    masato611
    masato611 2007/02/04
    私は意図的に機械主義についてオートマトンから始め、デカルトとその後継の機械主義を分け、「デカルト的な考えによれば人間の身体は機械である」とし、けして「デカルトの考えによれば人間は機械である」とは書か
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