比較言語学の目的は、言語間の系統関係の確立にとどまらず、系統関係にある諸言語の祖語を再建し、各言語が祖語の状態から現在の状態に至るまでにどのように変化を遂げてきたのかを解明することにある。文献に記録のない言語史を、比較言語学の手法によってどのように再建するのか。日琉諸語の例に基づいて解説する画期的な書。 まえがき 第1章 言語史研究における比較方法の位置づけ 1.1 最も古い文献に在証されるものが言語的に古いとは限らない 1.2 諸方言を上代語の子孫と考えることの問題 1.2.1 古典作品の本文批判と原文復元を例に 1.2.2 言語の場合 1.2.3 言語変化に関する前提 1.3 日本語史を文献資料のみによって研究することの問題 1.4 文献以前の日本語の歴史を明らかにする 第2章 言語変化 2.1 言語は変化する 2.2 音の変化 2.2.1 音変化とは何か? 2.2.2 条件変化と無条
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