岩波ジュニア新書『森の日本史』(黒瀧秀久著。2021年10月20日第1刷発行)及び『榎本武揚と明治維新──旧幕臣の描いた近代化』(黒瀧秀久著。2017年12月20日第1刷発行、2019年5月15日第2刷発行)の両書籍におきまして、本文に著作権侵害に当たる事案が生じました。 『森の日本史』では船越昭治著『日本の林業・林政』(農林統計協会刊、1981年)、船越昭治著『日本林業発展史』(地球出版刊、1960年)、所三男著『近世林業史の研究』(吉川弘文館刊、1980年)、半田良一編『林政学(現代の林学1)』(文永堂出版刊、1990年。半田良一氏と有木純善氏が執筆の部分)、及び徳川林政史研究所編『徳川の歴史再発見 森林の江戸学』(東京堂出版刊、2012年。太田尚宏氏が執筆の部分)よりそれぞれ複数個所にわたる文章の無断転用が、ならびに『榎本武揚と明治維新』では松田藤四郎著『榎本武揚と東京農大』(東京農
本書は、東アジアの歴史・文化・思想を考えるうえで避けて通ることができない朱子学の基本的な世界観や考え方を概説し、朱子学への入門の手助けをすることを目指す。本書の特徴は、詳細な基本知識の解説に加え、朱子学の思想構造をより原理的に読み解くことにある。本書を通じて、朱子学が単なる過去の遺物ではなく、現代に生きる私たちとも地続きの思想問題であることを丁寧に紹介する。 [ここがポイント] ◎ 平易な文章で解説 ◎ 思想そのものをざっくりとわかりやすく描き出す ◎ 読書案内を掲載 はじめに──私たちは自由にものを考えているか? 第一章 仏教なんてぶっとばせ──朱子学の位置 新儒教としての朱子学 「述べて作らず」 御用学問化と経書 仏教の魅力 朱子学登場前夜 道学と道統 「聖人学んで到るべし」 「心の欲する所に従いて矩を踰えず」 第二章 気のせいって何のせい?──朱子学の世界観 気とは何か? 陰 陽 気
書評(文献レビュー) 政治外交史 【書評】『憲法と世論―戦後日本人は憲法とどう向き合ってきたのか』境家史郎著(筑摩選書、2017年) March 30, 2018 戦後70年 歴史 世論 憲法 政治外交検証:書評 評者:小宮 一夫(駒澤大学文学部非常勤講師) 1 はじめに 占領下の1947年5月3日に施行された日本国憲法は、講和独立後も改正されることなく70年の歴史を持っている。憲法学者の西修氏によれば、現行の成文憲法において日本国憲法は世界で14番目に古い歴史を有する(「各国憲法の制定年(~一九四〇年代)と改正の実際」『駒澤大学法学部研究紀要』69号、2011年)。 戦後、憲法改正をめざす動きが幾度もあったにもかかわらず、日本で憲法改正が行われなかったのはなぜか。憲法学者の間では、国際的に見て日本国憲法の改正条件が殊更に厳しいという含意はない。憲法改正のハードルが高い先進国でも、アメリカ
戦後日本の政治で常に争点となってきた「憲法問題」。憲法改正の賛否をめぐって「保守」と「革新」が長らく対立してきたが、その成否を握る国民、日本人は、果たして憲法を、立憲主義をどれだけ理解しているのか? 境家史郎・東京大学教授がオンライン調査を実施し、分析・考察した。(『中央公論』2021年12月号より抜粋) 「改憲論 対 護憲論」を超えて 憲法に関する意識について日本人を2種類に分けるとき、戦後長らく使われてきた基準は、もっぱら、改憲派か護憲派かというものであった。この分類は、ほぼイデオロギー上の右派と左派、あるいは戦後日本政治の用語で言うところの「保守」と「革新」の立場に対応する[1]。言うまでもなく、占領期にGHQの強い影響下で制定された「押しつけ憲法」の正統性と、その内容(特に第9条)をどう評価するかをめぐる対立である。 しかし、今日の日本人の憲法観には、改憲に関する賛否という以前に、
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