女子高生(当時16歳)に対する強制わいせつ致傷罪で起訴された新潟市の元消防士、浅田亨被告(29)の裁判員裁判の判決が23日、新潟地裁であった。 山田敏彦裁判長は、弁護側の「裁判員裁判は憲法違反」とする主張を退けたうえで、懲役4年(求刑・懲役5年)を言い渡した。 弁護人の高島章弁護士は、公判で「くじで選ばれた裁判員が裁判官と同等の評決権を持つことは、下級裁判所の裁判官任命手続きを定めた憲法80条1項に違反する」と主張。山田裁判長は、「憲法には裁判員制度に関する規定はないが、裁判官以外の者が下級裁判所の構成員となることを、少なくとも排除していない」とする見解を示した。