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ブックマーク / enjo.hatenablog.com (7)

  • 悪魔という存在 - nihongoのブログ

    さて、現代社会は神学者も含めて、悪魔の存在を認めたがりません。 やっぱ、ちょっと抵抗感ありますよね、悪魔がいるてなことを断言するのは。 しかし、歴史学者J・B・ラッセルはこの傾向を批判し、何人もの文学者たちの作品、文章を引用しつつ、悪魔という実存を認めるべきことを語っていきます。(ここが面白い。) ペトル・ドゥミトリウ(ルーマニア人の亡命作家)は「現代人が悪魔の存在を否定するのは責任回避」と語った。 決定論的な悪の弁解こそ悪魔の喜ぶ命題である。次に悪魔が喜ぶのは、我々が自分の悪をスケープゴートに投影して、自分の責任を回避することである。罪悪感が強すぎて、恵みと変化の望みにたいして心を閉ざすこともそうだし、悪が複雑になりすぎて解決できず、破壊から愛に転換するという単純な決心ではなく、ややこしい軍備縮小計画つきの核戦争に接近するのもそうである。(347p) 単純に対して複雑。これは一つの鍵みた

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  • 悪魔という概念の歴史 - nihongoのブログ

    やばいことに、瞬間的にただ今私は『オーメン2』にはまってます。 10代の頃、ダミアン君にはまってたからなあ(^_^;)。 私のRFK好きをご存知の方は、わたしが何かにはまるとどうなるかをよく分かっておられるでしょうが、かなりすごいことになります。自分でもそれはよく自覚している。 しかし、こんなものにはまってエネルギーを費やすのはももったいないという理性は働いてますので、どうせならこれまで読むのをためらっていたを読むのにこのエネルギーを使おうと思いまして、読み出したのがJ・B・ラッセルによる悪魔の概念史に関する研究。 恐ろしいことに、四部作。大作です。 悪魔―古代から原始キリスト教まで 作者: J.B.ラッセル,野村美紀子出版社/メーカー: 教文館発売日: 1995/07メディア: 単行 クリック: 6回この商品を含むブログ (1件) を見る サタン―初期キリスト教の伝統 作者: 野村

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  • RFKへのちょっとしたキリスト教的考察 - nihongoのブログ

    3月30日のエントリーがあまりに長いので、ある部分を翌日分にしてみました。それだけです。 キリスト教に関心のない方は無視してください。 RFKを見ていて思うこと。 それは、人は誰でも、イエスに似た人になるよう招かれているということです。イエスが体現していた愛、憐れみ、正義などを一人ひとりが、各自が神から与えられた個性に従ってこの世に現すように招かれている。ボビーはボビーのユニークさに従ってそれを表現しましたが、私も私らしくユニークな形でそれを生きるようにと招かれているのです。 RFKは、私にとってイエス・キリストを連想させる人です。これは彼を理想化しているつもりではなく、キリスト者はみんなイエスをこの世に示す人になるよう招かれているわけで、そう意味で彼を透かしてイエスを見ることが出来るような気がする。 そして、RFKはイエスの片鱗を示すと同時に、イエスは彼をはるかに超える存在なのだというこ

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  • おまけのおまけ - nihongoのブログ

    もうRFKについて書かないはずだったのですが、いくつかを読み返して、ちょっと記憶がごっちゃになっていたところがあったので、ちょっぴり訂正をば。 ボビーをセレブで選挙に出た云々…と書いていたのは、In His Own Rightではなく、Robert F. Kennedyでした。 ニューフィールドを読み返していると、ボビー自身が10代のとき、3年間神父になることを考えていたとありました。彼のナニーだけが思っていたわけではないのですね。 (3月8日追記)あと、3月3日のエントリーに、RFKが司法長官をやめた後、黒人のリーダーたちに厳しい言葉を浴びせられて云々ということを書きましたが、“Robert F Kennedy”を再読していたら、この出来事は、彼がまだ司法長官だったときの1963年に起こってました。RFKは黒人に関してあまりに急激に変化させるのはよくない、バランスをとって少しずつ、しか

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  • RFKおまけ - nihongoのブログ

    Emmausさんがコメント欄で書いてくださったことについて、一言。当はコメント欄に延々と書いたのですが、なぜかアップしようとしたとき、書いたものがすべて消えてしまいました(泣)。 RFKについては力が入ってしまって、ちょっと恥ずかしいのですが、えーい、ファンならファンで、その道を突き進めってな感じで、また書いてしまいます。 コメントで書かれてあるとおり、私も、RFKは自己変容を受容する能力において、稀有な人だったのだと思っています。 チャベスもボビーの「成長する能力、体験によって変えられる力」について語っていますし、キング牧師も自分が一番ボビーについて印象づけられたのは、彼の「学ぶ能力、成長する力、与えられた状況における創造力」だったと述べたそうです。 『RFK』を書いたジャーナリストのニューフィールドは「ケネディをユニークな存在にしたのは、彼が白人男女の労働者層に対して、黒人、ラティー

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  • ロバート・ケネディ - nihongoのブログ

    仕事が押しているんだからこんなことしてる場合じゃないと、分っているのですが、せっかくの機会(?)なのでもう少しロバート・F・ケネディについて書きます。(当に、勝手に独り言状態やね。) たぶん私が彼に思い入れ深いのは、アメリカで精神分析に通っていて自分自身が一番変化しようとしていた時にボビーと「出会った」からだと思います。 というのは、ボビーについて私が最も感銘を受けたのは、彼には突出した「成長する能力」があったという点だったから。 人間、誰でも成長するわけですが、彼には体験を通じて劇的なまでに成長していく力があった。 JFKが暗殺されなければ、ロバートは映画『13デイズ』に出てくるような、無慈悲と囁かれる、有能だけど他の政治家とそんなに違わない普通の政治家で終わっていた可能性があります。 JFKが死ぬまで、RFKの役割は偉大な兄を支える弟、要は裏方で、彼はそれ以上の役割を自分が果たすとは

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  • 『ボビー』 - nihongoのブログ

    昨夜、仕事を少し早く切り上げて、観に行ってきました、『ボビー』。 個人的には、大画面でRFKの姿を見られて、たっぷり彼の声が聞けたから、もうそれだけで大満足で、☆5つ!という気分ですが、世間的には結構評価、厳しいみたいですね^^;。少なくとも、チェックして回ったアメリカのレビューは、かなり点が辛い。チェッ。 いいんだもん。私はRFKの実写フィルムが大画面で見られれば。 いや、映画としても、結構出来はよかったと思いますよ。(ボビーの姿に目をくらまされているので、私の評価はあてにならないケド。)私好みでした。 特にメキシコ人のホセの話は気に入っています。 それと、チェコからやってきた記者の話も好きだな。 1968年は「プラハの春」だったんですね。 映画を観るまで時代的なつながりについて全く考えが及びませんでしたが。 RFKが殺されて二ヵ月後にはもう、チェコ事件だもんなあ…。それを思うと、なおさ

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