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ブックマーク / tu-ta.seesaa.net (7)

  • イリッチと ドゥーデンの「ゲヌス」=「ジェンダー」について

    古い読書メモシリーズは続く。 以下、古いメモを少し補足(捕捉した部分で「です・ます 」と「だ・である」が混在している。) === 「ジェンダー」とは何か イバン・イリイチ=構成・序 「ゲヌス」と新しい身体史からみた 民俗学の対象 バーバラ・ドゥーデン == 学芸総合誌・季刊 環 (KAN) 【歴史・環境・文明】 Vol.12 特集:「近代化の中のジェンダー」 2003年1月刊 収録 == (知ってる人には言うまでもないのですが、このドゥーデンはイリッチのパートナーです。ぼくはつい最近まで知りませんでした。) この妙録に、こんなコピーがついています。 「ジェンダー研究のただ中で誤解されてきた「ジェンダー」概念を問い質す!」 このイリッチの序文とドゥーデンの論文からなる == 「ジェンダー」とは何か == という記事の編集部によるリード文に以下のように書いてある。 == 彼は、およそ20年前、

  • 女性解放という思想読書メモ - 今日、考えたこと/ウェブリブログ

    5年位前の読書メモのデータに残っていた下記のの最初のエッセイ「女性解放論の現在」に関するメモ。 とりあえず、そのまま転載 ==== 女性解放という思想 江原由美子 勁草書房 1985年初版 86年二刷 なんと活版印刷! とても読ませるという印象。 これを読むのは初めてではない。 昔の読書ノートがどこかにあるかもしれない。 ==== Ⅰ 女性解放論の現在 八三年から八五年にかけて生じたこうした動向は、自然運動、生協運動等、草の根的な社会運動に従事している女性たち(主に主婦たち)によって広範に支持された。 5p 近代主義対反近代主義は、イリイチのジェンダー論が日に紹介されるにつれて、女性解放論の最大の論点として、あたかも踏絵のように浮かびあがってきた。女性解放論者は、自分が近代主義者か反近代主義者か信仰告白せねば議論が続けられないかのような状況がうまれてきた。 だが、この対立(対立に傍点

  • 「障害者」というラベル

    最近、障害者というラベルについて考えさせられることが多い。具体的には東京都が発行している「愛の手帳」っていう手帳を持っている人と働き始めてから、考えることが多くなったのだが。「愛の手帳」というのは知的障害者と東京都が認めた人に発行している手帳。この手帳、都道府県で名前が違うようだ。この名称もどうかと思うが、「療育手帳」っていうのも変だ。 そう、今日書きたかったのは名前のことじゃない。 「障害者」というラベルについてのことだ。 このラベルがあるかないかで、いっしょになにかしてるときの対応は変わる。同じ行動をしても、ラベルがついている人がそれをすると、その行動が許せるのに、付いてない人がすると許せなかったりする。その行為が障害に起因するからだと考えるからだが、当にその行為が障害に起因しているかどうかは明確ではない。 そこで、誰が障害者なのかという問題が立ち上がる。以前も書いたが、障害者かどう

  • テッサ・モーリス・スズキ——「従軍慰安婦、安倍の詭弁」 今日、考えたこと/ウェブリブログ

    表題の文章は、TUP速報というMLで配信されたもの。もうこれはどうしても宣伝して広めなくちゃいけないと思った。 TUP速報は「戦争と平和に関する翻訳記事や重要な情報を、できるだけ早くお知らせする掲示板」。このためのMLがある。TUPの説明はここ この絶対お勧めの文章は このURLで読めるんだけど、これは全文転載したいと思ったので、以下に転載。最後に少しだけぼくのコメント加えている。 === Date: 2007年4月11日(水) 午後10時37分 Subject: 速報662号テッサ・モーリス・スズキ――従軍慰安婦、安倍の詭弁 070411 迷走する安倍の二枚舌、真意はどこに? ========= 3月のはじめ、米国下院で日の戦時中の従軍慰安婦問題に関する決議案の審議がはじまり、安倍首相は「狭義の意味では強制ではなかった」として、謝罪を拒否している。一方で、1993年に政府としての関与を

  • 『風船社会の経済学』読書メモ(2)

    サティシュさんが書いた序文を抜粋、かれの近著『君あり、故に我あり』につながるものがすでにここにある。 === 序 リアリティーの全的把握 E.F.シュマッハーが私たちに遺した課題は、「小さい」ということを一般論にとどめないで、その概念を具体的な用語として定着させること。保健・教育・農業・商業・工業などのあらゆる分野で小さいということが、いかに役立ち、実現可能であるかを知ること。 この専門化された社会で、私たちが直面する危険はリアリティの一面だけ、あるいは一特性だけをとらえて、リアリティの全体であると考える傾向があること。 シュマッハーの友人たちも、彼のことをある人は適正技術の闘士だと思い、別の人は有機農業の代表者、さらにはエコロジー、環境、オルタナティブエネルギーの使徒だと考えているが、彼の全体像を見ることができていない。多元的リアリティを見る努力が必要。 だから、この8人の思想から全的視

  • 「外国人研修生殺人事件」 読書記録というより**

    先日の韓国ドキュメンタリー映画祭で購入した 「外国人研修生殺人事件」 (安田浩一著 七つ森書館)。これ、当に一気に読める、というか読ませる。 ぼくが持っている「『労働情報』30周年記念出版」バージョンの帯には斎藤貴男さんがこんな風に書いている。 == 千葉県木更津市の養豚場で発生した殺人事件に、この国の荒廃と病理が凝縮されていた。とめどなくグローバル化していく日経済は、”国際貢献”の美名を掲げて新しい奴隷制度の構築さえ求めるに至って、そのニーズに応じるビジネスが続々と誕生し始めた。見えない鎖に繋がれた「外国人研修生」という名の奴隷たち。深層海流を追って、安田浩一は中国・黒龍江省はチチハルの町に飛んだ――。 素晴らしい取材をしている。同業者として嫉妬を感じる。 == 斎藤貴男さんに嫉妬さえ感じさせたこの。 まず、この事実がもっと知られる必要がある。日人が知らなければならない巨大な暗部

  • 「君あり、故に我あり」読書ノート(1)

    ふとしたきっかけで、来日イベントに関わることになりました。そんな理由もあって、けっこう時間をかけて読んだ以下のの紹介を数回に分けて行います。

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