グループで風邪薬の「コルゲンコーワ」を手がける興和紡績(名古屋市中区)は24日、経営陣による自社買収(MBO=マネジメント・バイアウト)で非上場化する方針を発表した。MBOのための目的会社「興和紡」を10日付で設立。全株を買い取り、目的会社の完全子会社化を目指す。興和グループの事業再編とグループ内の株式の持ち合い解消が目的。 興和紡績は、株主に買い付けへの賛同を求めている。買い付け期間は25日から来年2月15日まで。買い付け価格は1株あたり630円。買い付け予定数は、発行済み株式から自己株式を除いた約94%にあたる3366万株。 興和グループには、商社の興和を中核に、医薬品、望遠鏡などの光学機器、放送用機材の製造販売、自動車販売を手がける会社などがあるが、グループ会社間で事業の重複が目立つ。MBOでグループ全体の事業効率化を目指す。