原発再稼働の条件となる新たな安全設備の基準づくりのとりまとめ役を務める原子力規制委員会の更田(ふけた)豊志委員は三十一日、「基準が施行された時点(七月十八日)で、動いている炉も満たしている必要がある」との考えを示した。稼働中の関西電力大飯原発3、4号機(福井県)が期日までに求められる全ての設備を整えられる可能性は極めて低い。九月の定期検査入り前に、運転停止に追い込まれることが確実になった。 格納容器の破裂を防ぐためベント(排気)をする際、放射性物質の放出を最小限に抑えるフィルターの設置を求めるほか、原子炉につながる重要な配管は多重化し、地震や放射線への対策を施した作業拠点も整備。冷却装置や電源系統も、固定式と可搬式の両方を用意する。
「原子炉閉鎖で乳児死亡率激減」 最大で54.1%マイナス 米研究機関が発表 (2000年4月27日東京新聞より) 【ワシントン26日大軒護】放射線の健康に与える影響を調査している米研究機関は26日、原子炉の閉鎖により周辺に住む乳児の死亡率が激減したとの調査結果を発表した。 調査は免疫学や環境問題などを専門とする医師、大学教授などで組織する「レイディエイション・パブリック・ヘルス・プロジェクト」(RPHP)が、1987年から97年までに原子炉を閉鎖した全米7ヶ所の原子力発電所を対象に、半径80キロ以内の居住の生後1歳までの乳児死亡率を調べた。 調査は、原子炉閉鎖前の死亡率と、閉鎖2年後の死亡率を比較しているが、それによると、87年に閉鎖したワイオミング州のラクロッセ発電所では、15.3%の死亡率減少だった。もっとも減少率の大きかったのが、97年に閉鎖したミシガン州ビッグロック・ポイント発電所
- 軽水炉と原子爆弾 - 爆発しない原子力発電所というと「軽水炉」である。水を使って燃料を冷やし、熱を取り出すこの簡単な原子炉は安全である。なぜ安全かというと「温度が上がると中性子を吸収する」という水の性質を利用しているからである。 何かの間違いで原子炉が原爆のような状態になることがある。そうなると核反応が進み、ドンドン温度が上がる。そうすると水が中性子を吸収して反応を止める。つまり「自動安全装置」が水なのである。実に簡単で素晴らしい。よく水がそんな性質を持っていたものだ。 水のおかげで人類は安全な原子炉を作ることができた。なぜ「安全」かというと、原理的に原子爆弾にならないということと、なんと言っても過去50年ほど、世界で動いてきた軽水炉は爆発状態にならなかったという実績である。 スリーマイル原子力発電所の事故を覚えている人は私がそういうと「事故が起こったではないか」と反論するけれど、あの
前回に続いて、アメリカ・ペンシルベニア州のスリーマイル島原発(TMI)周辺での現地取材の結果を報告する。33年前の1979年3月にメルトダウン事故を起こした原発である。今回は「TMI事故で放出された放射線量はどれぐらいか」「健康被害調査の結果は」「被害を巡る訴訟はどうなったのか」などについて書く。今後、福島第一原発事故の処理を巡る20~30年の過程で、必ず社会問題化する論点である。 前回書いたように、取材してみるとそのどれもが、福島第一原発事故の33年後を知らせる「予知夢」のような内容だった。健康被害を巡る調査は、その中立性や客観性、有効性を巡って激しい社会的論争が起こり、決着がつかない。住民は何が真実なのかが分からなくなる。訴訟は長期化し、最後は法廷外の和解になる。 原発事故と健康被害の因果関係の立証は極めて難しい。判決で勝った住民は少数である。明瞭・明確な結果や結論が、見つからないのだ
中部電力は20日、浜岡原発(静岡県御前崎市)の津波対策として建設を進めている高さ18メートルの防波壁を4メートル程度かさ上げし、高さ約22メートルとする方針を固めた。20日午後の取締役会で決定し、水野明久社長が名古屋市内で記者会見して発表する。内閣府の有識者検討会が8月、南海トラフ巨大地震で想定される浜岡原発付近の津波高を最大19メートルと公表し、建設中の防波壁を上回ったことを踏まえた。 【南海トラフ巨大地震による震度の最大値の分布図】 防波壁を巡っては、静岡県の川勝平太知事ら地元自治体から見直しを求める声が強まり、中部電は年内にかさ上げするかどうかの結論を出す方針を示していた。中部電は防波壁のかさ上げによって、自治体の理解を得て再稼働につなげたい考え。ただ、浜岡原発は東海地震の想定震源域に立地しているため、地元の不安が解消されるめどは立っておらず、再稼働が実現する見通しは立っていない
「…チェルノブイリどころではなくなるというのは原子炉と使用済み燃料プールの数から見ても分かる。 そのときに、最終的には東京を含めて…本当にひとつの国が成り立たなくなる」。 原発災害が起きたとき、大量避難させるための適切な法律がない 菅直人元首相が「東電福島原発事故 総理大臣として考えたこと」という本を先月末、上梓しました。 去年3月11日からの数日間、日本でカタストロフィーが進行する中、官邸と東電、その周辺で何が起こっていたのかを綴ったものです。 無料公開されている国会事故調査委員会の報告書を読めば、その“運命の数日”の様子をうかがい知ることができますが、当時、原子力災害対策本部を陣頭指揮した最高責任者の目線から見た風景は、さらに迫真に迫るものがあります。 テレビ朝日モーニングワイド「そもそも総研」で、玉川徹ディレクターが菅直人氏にインタビュー。そのときの模様が11月1日、放送されました。
SPEEDI開発者が苦言 放射線影響学会、仙台で開幕 放射線科学や環境測定の研究者らでつくる日本放射線影響学会の大会が6日、仙台市青葉区の東北大川内北キャンパスで始まった。8日まで。福島第1原発事故に関する被ばく評価や環境影響についての報告があった。 緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)の開発に携わった日本原子力研究開発機構の茅野政道氏は「文部科学省や原子力安全・保安院が、受け取った予測計算を有効に使えなかった」と振り返った。 原子炉などのデータが得られず精度が低かったとする政府の主張には「自然災害では不確実な予測でも対策に生かすのに、原子力災害で完璧な情報を求めるのは理解できない」と苦言を呈した。 福島県立医大の大津留晶教授は「原発事故に関連した疾患が発症するまでには4、5年はかかるとみられる。その前に健康に関するデータを集めることが重要だ」と指摘。「低線量
発電機の冷却ポンプが地震により故障。第一、第二、女川、東海も同じ故障があった。 | 乖離のぶろぐ(*´∀`)吸い込んで応援 (゚ω゚)テレビでは (゚ω゚)「事故原因が解明されてないのに大原発再稼動って順番がおかしいでしょ?」 (゚ω゚)とよく聞きました。 (゚ω゚)送電線の鉄塔が倒されて、 (゚ω゚)沿岸のディーゼル発電機の冷却ポンプが故障したのが、今回のフクシマ事故の原因らしい。 (゚ω゚)津波が事故の発端ではない。地震でディーゼル発電機の冷却ポンプが壊されたのが発端でした。 #Fukushima Level8 #原発 事故!ポンプが原因!夜中事故で日本終焉ItCouldHaveBeenWorse http://youtu.be/dhcRt3WDIOE unebloke さんが 2012/09/05 に公開 It Could Have Been Worse もっと悪かったかもしれない
吉田昌郎・福島第1原発前所長のビデオでの発言全文は次の通り。−−第1原発の現場の声を伝えてほしい。 ◆昨年の大震災、それから私たちの発電所の事故で福島県の地元の方々に本当にご迷惑をおかけしている。この場で深くおわび申し上げる。まだしばらくこういう状況が続くが、我々も全力を挙げて復旧しており、ご理解をお願いする。本来ならこの講演会に自分で出てきたいと思っていたが、昨年末から病気でずっと入院していてまだ体力が回復していない。そういう中でこういうビデオレターということで失礼する。政府などの事故調査委員会が開催されている中で、なかなか一般のマスコミの方に我々の生の声を届けるわけにはいかないと思っていた。事故調査委員会が一段落するまでは変な形でお話しをすることはルール違反になると私は思っていた。そういう中で(今回)話を聞いていただけるということは大変ありがたいと思っている。−−発電所からの全面撤退が
原子力発電と、墜落事故が相次ぐ米海兵隊の垂直離着陸機オスプレイ。悪夢のような組み合わせが、現実になる危険があります。24年前には、伊方原発上空を飛行していた米海兵隊ヘリが、同原発から800メートル先に墜落するという事故も起こっていました。(竹下岳) 1988年6月25日午前10時10分。視界20メートルの濃霧に包まれた佐田岬半島の北側斜面に、普天間基地(沖縄県宜野湾市)所属のCH53Dヘリが激突しました。そこは伊方原発(愛媛県伊方町)のほぼ真上でした。現場を歩くと、その「近さ」に慄然(りつぜん)としました。 機体は強い衝撃で跳ね返り、山頂を越えて南側斜面を200メートルほどずりおちて大破。乗組員7人は全員死亡しました。 「機体が跳ね返らなかったら、原発敷地内に落ちて大惨事になっていた」。現場に急行した日本共産党の中川悦良県議(当時)は、こう証言します。 海兵隊は非常線を張り、中川さんたちも
日本の原子力の歴史を網羅的に記述した文章が米国のPEC(Public Education Center)により公開された。 United States Circumvented Laws To Help Japan Accumulate Tons of Plutonium 非常に中身が濃いので簡単に要約などできないが、この文章を読むと、日本の原子力発電と宇宙開発が「日本はいつでも核兵器を作ることができる」という「非核・核カード」を持つために押し進められたことが良く分かる。 私の目を引いた文章は何カ所もある。たとえば、 In October 1964, communist China stunned the world by detonating its first nuclear bomb. The world was caught by surprise, but nowhere wer
福島第一原発 福島第二原発 柏崎刈羽原発 東京電力全般 東電の思い出(私の履歴書) 原子力規制 放射能汚染 浜岡原発 JCO その他 おすすめ 本職 雑談(3月分以降のみ) ブログ内容転載は、引用元を明示した上でお願いいたします。(許可は必要ありません) 本日の熊日より (ネットでも配信されています)クリックで拡大 記事より 原爆を投下された日本にとって福島の事故は「2番目の大きな核の被害」であり「自らの手で過ちを犯した」との厳しい味方を示した。 国策に基づき電力会社が原発を推進した結果、地震国の日本が世界第3の原発大国になったと指摘。原発に疑問を持つ人々は「非現実的な夢想家」として退けられたと批判した。その上で「持てる叡智を結集し原発に変わるエネルギー開発を国家レベルで追求すべきだった」とし、それが広島、長崎の犠牲者への「集合的責任の取り方となったはずだ」と述べた。 最後に「『効率』や『
米上院エネルギー委員会の有力メンバー、ロン・ワイデン議員(U.S. Senator Ron Wyden) 画像は、independentaustralia.net(18 April, 2012)の記事から拝借。 「福島第一原発事故収束に向けて、日本には緊急援助が必要だ」 「日本の動きは遅すぎる。米国はスピードアップに向けた支援をすべきだ」 福島第一原発4号機の使用済み燃料プールのカタストロフィーを回避するために、世界中が動き出しました。 まず、アメリカの国会議員が動き出しました。 そして、カナダで。そして次々と。 ウォールストリート・ジャーナルが報告しています。 福島第1原発は非常に危険 米議員が燃料棒について警鐘 ウォールストリート日本版 2012年4月18日 福島第1原発の状況はどのくらい危険なのか。4月に視察を行った米上院エネルギー委員会の有力メンバー、ロン・ワイデン議員によると、非
政治、経済、金融、教育、社会問題、国際情勢など、日々変化する様々な問題を取り上げて発信したいと思います。 野田首相は大事故を起こした福島第1原発の1号機から4号機の原子炉につい て、【原子炉はすべて[冷温停止]状態となり工程表の第二ステップは終 了、[事故は収束した]】と昨年12月16日の記者会見で宣言しました。 政府と東電と大手マスコミが[福島原発事故は収束した]と大嘘をついて国民を 騙していますが、事態は[収束]どころではなく[日本滅亡]の危機に 直面し ていると評論家広瀬隆氏は重大な警告を発しています。 以下に全文を転載しますのでぜひお読みください。 (転載開始) 【原発破局を阻止せよ!No48】[福島第1と浜岡末期的事故の予感]広瀬隆 [週刊朝日]3月9日号 以下に書くことが”万一”であれば書かないが、フィフテイフィフテイと言われる ほど、相当に確立が高い事なので、筆をとることにし
日本と世界のリアル状況確認と僕の思索を書き留めるブログ。 重要なことはメルマガで展開していますので、ご購読下さい。 関東に、なぜか、まだいる皆さんへ。 福島第一原発の2号機は、あきらかにおかしいです。よろしいでしょうか、再臨界の防止目的でないと、ホウ酸は、ふつう、入れないのです。ホウ酸を入れるということは、間違いなく何か異変がおきている可能性が高いです。ホウ酸を入れながら、再臨界のおきる可能性を、東電が否定する感覚は、矛盾していて、おそらく、自分達のこれまでの立場を守ることしか、頭にないと思います。一月から、異変が起きていることも、「総理が、収束宣言を出したから、認められないことになっている」と東電内部で話されている流れで、僕は聞いています。構造的に隠蔽の上にも隠蔽を重ねる状態になっています。愚かな政府首脳陣はそうした状態について、適切な自覚もありません。 現在のところ、原子炉の温度は八十
※FNN報道から。この女性アナウンサーの声のトーンはいかにも「大丈夫ですよ」という雰囲気を演出していますね。使えないアナウンサーです。 倒壊が不安視されている福島第一原発4号機で原子炉内の水が漏れていたという報道がありました。 報道のどこにも、「汚染の度合いが低い」という言葉は見られません。つまりは、軽く見せようとすることすらしていないということです。普段の水漏れとは異質の、高濃度の汚染水漏れだということになります。 ※その後、漏れた量が大幅に引き上げられました。 ▼東電、大幅に変更「6リットル」→「8.5トン」 4号機原子炉から漏れた高レベル汚染水 朝日新聞デジタル:4号機原子炉建屋内で水漏れ=30日午後からか―福島第1 - 社会 『 東京電力は1日、福島第1原発4号機の原子炉建屋1階で、原子炉内につながる配管から水が漏れていたと発表した。放射性物質の濃度などから、炉内の水とみられる。東
クリックで画像拡大: 爆発後の4号機の使用済み燃料プール。それでも白煙を出し続けているプールの状態は何を暗示している? NRC(米・原子力規制委員会)で交わされたメールです。 2011年3月16日 「4号機原子炉の使用済み燃料ピットの壁は崩壊しており、核燃料は、もはや無傷ではない」 march-16th-2011-unit-4-sfp-walls-have-collapsed-fuel-may-no-longer-be-intact (ENFORMABLE 2012年1月11日のアップ) メールの原本とされているもの。画像クリックで拡大 ソース:http://enformable.com/2012/01/march-16th-2011-unit-4-sfp-walls-have-collapsed-fuel-may-no-longer-be-intact/ この↑ソースが削除されたとき
日本と世界のリアル状況確認と僕の思索を書き留めるブログ。 重要なことはメルマガで展開していますので、ご購読下さい。 木下黄太です。個人のジャーナリストとして書いています。ジャーナリストは何をすべきなのかを、最近、良く考えることがあります。もちろん、いろんな答えがあるのですが、よく思うのは大政翼賛会的な戦前に近い感じの報道状況になった場合、そこに反旗を翻せるかどうかは、本質的な意味でのジャーナリストであるかどうかということのメルクマールと僕は考えています。しかも、戦前と同じく、多くの人々に影響がある状況であればあるほど、本質的に自分が取材分析し、できるかぎり皆さんの役に立ち、正しいと思う中身をきちんと伝えられるかどうかが、ジャーナリストの仕事と思います。今回の場合は、政府や東京電力の言うがままに、「思考停止」に伝える事ではなく、自分の頭で考えて、いろんな情報を精査し、やるべきことをやるのみだ
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