日経ビジネス6月13日号の特集「JT かすむ未来図」では、グローバル化を進めて「M&A(合併・買収)巧者」と賞賛されてきた日本たばこ産業(JT)の戦略と苦悩について掘り下げた。同社の海外戦略の要であり、成長のカギを握るのは、スイス・ジュネーブに本社を置く子会社、JTインターナショナル(JTI)だ。先進国での規制強化や新興国での競争激化に直面するなかで、JTIはJTの命運を左右するといっても過言ではない。これまでほとんどメディアの取材を受けることがなかったJTIの本社を記者が訪れ、キーマンたちの取材を通じて見えてきたJTIの実力と実態をリポートする。 *当連載は、日経ビジネス2016年6月13日号特集「JT かすむ未来図」との連動企画です。あわせてご覧ください。 スイス西部のレマン湖の南西岸に位置するジュネーブ。人口20万人足らずの同市には世界貿易機関(WTO)や世界保健機関(WHO)など多
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