IPA(情報処理推進機構)が2023年2月9日、『DX白書2023』を発表した。経済産業省が『DXレポート』を発表し、「レガシーシステムの刷新を2025年までに実行する」ことを迫ってから4年半経過した。だが今、日本企業のシステム刷新やデジタルトランスフォーメーション(DX)は進展しているのだろうか。『DX白書2023』から探ってみる。 「進み始めたデジタル、進まないトランスフォーメーション」--。IPA(情報処理推進機構)が2023年2月9日に発表した『DX白書2023』のサブタイルである。そこには、日本企業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)が一向に進んでいないこと、さらには日本企業にDXを進めるつもりはあるのかといった苛立ちすら募っているようにみえるのは筆者だけだろうか。 『DX白書2023』は、DXを推進する際の課題と進むべき道を示すためにまとめられている。そのために、日
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