タグ

ブックマーク / medt00lz.s59.xrea.com (12)

  • ストップウォッチひとつでできる簡単! 医者潰し - レジデント初期研修用資料

    レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります 病棟潰しのストップウォッチメソッド 難病の患者さんを病院で受けた。 いろいろな病院を転々としてきた人。家族の方が、病棟を評価する基準も独特。 ご家族は、ナースコールを押してから、 実際に病棟ナースが駆けつけるまでの時間をストップウォッチで記録する。 点滴が終わったと言ってはカチリ 事を片付けてほしいと言ってはカチリ 家族の手元には、今までの記録が全部ある。前の病院も、そのまた前の病院も。 遅いとか。前の病院なら何秒だったとか。そういうことは一切言われない。 ただ「カチリ」。記録だけ。 淡々と記録を取られる毎日が1週間も過ぎたころ、病棟の空気が厳しくなってきた。 医療者サイドは日常業務をこなしているつもりだったけれど、あのとき病棟を支配し

    monolith
    monolith 2006/12/01
    報酬系の設計
  • 交渉ごとにおける原資の問題 - レジデント初期研修用資料

    レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります どんな交渉ごとにも、賭けごとでの「チップ」に相当する原資というものが存在する 交渉ごとでの原資になるのは大きく3つ。社会的な地位や名誉、お金、時間のどれか 交渉で何かを得ようと思ったら、「どう交渉するのか」よりも、「何を原資に交渉するのか」を考える 相手が失いたくない「原資」を発見できれば、交渉の上手下手に関係なく有利な結果を得られる ポーカーにはバンクロールが必要 交渉ごとのやりかたを考えるときには、 「ディベートの力」とか、「言い回し」といったテクニック的なもの だけではなく、相手と自分との「原資」の差というものを常に考えないといけない。 原資を考えに入れない交渉というのは、チップをかけないでポーカーゲームをやるようなもので、 ゲームとし

  • 臨床研修とカルトの手法

    臨床研修とカルトの手法

  • 体育会という議論手法 - レジデント初期研修用資料

    レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります 空気が読めない人が増えている 正しい論理ばかりまくし立てたってしょうがない。 議論というのは、論理だけでは勝ち負けは決められない。 肺をみる医者。骨をみる医者。外科と内科。先輩と後輩。 集中治療室では、様々な立場の人が、様々な「看板」を背負って毎朝のミーティングに臨む。 誰もが負けることは許されない。医者なんて面子が全てだから、どんな議論でも勝ちにいく。 議論は大いにしてほしい。それはお客さんのためにもなるから。でもチームが瓦解することは なんとしてでも避けなくてはならない。それをやられると、お客が死ぬ。 議論の結果、みんなを勝たせる。空気の流れを操作するのはとても難しい。 win-win の関係なんて嘘だ。 あんなものはゲーム理論屋の詭弁だ

    monolith
    monolith 2006/02/02
  • 情報化はマンパワーの差を覆せるか - レジデント初期研修用資料

    レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります マンパワーの差を覆すには 厚みで押し切るのが好きだ。圧倒的な物量でもって、相手に止めを刺すまで追い詰めるのが好きだ。 大きさは力だ。マンパワーの乏しい組織、物量の乏しいチームというのは、 大きなチームにはかなわない。 対立するチームの規模が数人レベルならば、物量の差を覆すのは難しい。 医者という人種は、みんな一応は勉強している。 時々はとんでもないのもいるけれど、何年も病院内で生き残ってきた医者というのは、 その「腕」にはそんなに大きな差は無い。小さなチームと、大きなチーム。 人数の差はそのままチームの力の差となる。 ところが、チームの人数が大きくなってくると、「物量がすべて」という考えは通用しなくなってくる。 何かの問題で対立する組織の大き

    monolith
    monolith 2005/10/09
  • 医師の評価つき検索サイトの実現可能性 - レジデント初期研修用資料

    レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります つながっていないものをつなげてみる 医師と患者はつながっていない。 患者さんの訴えるのは「症状」。医師が専門にするのは「病気」。そもそも目的が違う。 「あなたの症状は、私の専門から外れますね。」 患者さんの症状の原因が分からないとき、「原因は全然分かりません。すいません。」の代わりに医師が良く使う言葉だ。 総合病院に行けば、個人の病院よりは、症状の原因はわかるかもしれない。病気にも、パレートの法則は当てはまる。患者さんの症状の8割は、頻度の多いほうから2割の病名で説明がつく。 それなら総合病院をあと2割強化すれば、満足度100%か? そううまくはいかない。外来患者さんの訴える症状の8割を診断し得たところで、残り2割の症状の需要を満たすには、残

    monolith
    monolith 2005/08/24
  • ピラミッドを登ると世界は狭くなる

    レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります 砂漠の中のピラミッドが林立する世界。 大学を卒業して医者になり、どこかの病院に就職して、特定の分野の専門家になるということは、 このピラミッドを登っていくということだ。 卒業したばかりのとき。右も左も分からない状況で砂漠に放り出された研修医は、まずどうしていいのか分からない。先輩達を見てみると、みんなどこかそのへんのピラミッドを登り始めている。この世界のルールというのは、とにかく地面よりも高く上ることが「正しい」らしい。 研修医も先輩方に負けじと、見える範囲で自分に上りやすそうなピラミッドを見つけ、そこをよじ登り始める。なぜ登らなくてはならないのか、登ると幸せになれるのか、誰も教えてくれないけれど、とにかく登る。 登り始めて数年。まだほんの数

    monolith
    monolith 2005/08/07
    コメントの寓話が面白い
  • 自然というエンジニアのやりかた - レジデント初期研修用資料

    レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります なぜコードを最適化するのですか? 「……そこにコードがあるから。」 エンジニアは常に最適な設計を目指す エンジニアは、たとえ見返りが無くても最適解を目指す。このモチベーションこそが、人間社会をここまで繁栄させた原動力だ。 一方、自然界の生き物を作ってきた「エンジニア」は、そう考えない。 自然界は、とりあえず、他の競争者よりも少しだけ優れたものを作って送り出し、さっさとシェアの拡大に走る。 人間のエンジニアというのは誠実だ。彼らが設計したものは、たいていの場合に信頼できるもので、どんな状況においても優れた性能を発揮する。社会に送り出された製品も、日夜改良を続けられ、バージョンアップされる。 自然はそんなことはしない。作りっぱなしで、進化の袋

    monolith
    monolith 2005/07/26
  • 組織崩壊までの4段階(再掲) - レジデント初期研修用資料

    レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります 社会にはいろいろな組織がある。病院や会社といった組織。「内科」「医療界」といった、いくつもの施設が集まった、さらに大きな組織。どんな組織にも創業者たる代表がいて、その人、あるいはその組織の求心力に引き寄せられて人が集まり、組織を作る。 病院をはじめとする組織が誕生してから、それが崩壊するまでの間には、その求心力の根源が4段階に変化する。 すべての組織が同じ段階からスタートするわけではない。 組織のできかたは、組織により様々に異なる。一方、組織の崩壊のしかたは、どんな組織でも大体同じような経過をたどる。組織を崩壊する方向に進めるのは簡単だが、組織崩壊の過程を元に戻すには大変な苦労がいる。 夢の時代 民間の組織は、誰かの夢から始まる。 やる気のあ

    monolith
    monolith 2005/07/19
  • 産科の崩壊の雪崩 - レジデント初期研修用資料

    レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります 思考実験 ゴムか何か、変形可能な材料で出来たサラダボウルのような容器の中に、玉を1つ置く。 何もしなければ、玉はボウルの底で静止している。ボウルの中心はちょうど底に当たる場所なので、少々外乱を加えた程度では、玉はすぐにボウルの中心へ戻る。 何人かがかりで、ボウルの縁をゆっくりと引き伸ばし、その形を半球状のボウルから浅い皿、ついには平面にまで引き伸ばしてしまっても、上手にやれば玉は中心から動かない。 さらに、引き伸ばされたボウルを裏返してみる。 裏返ったボウルは、あたかもドームのような形になる。ボウルのそこにあったはずの玉は、今ではドームの頂点に位置している。それでも、慎重にやれば玉は中心から動かず、玉は相変わらず静止している。 ボウルの底と、

    monolith
    monolith 2005/07/18
  • レジデント初期研修用資料: いじめはなくならない

    レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります いじめはなくならない 複数の研修医を擁する職場では、まず上級生-研修医が一つのチームにまとまらないと、話が前に進まない。チームにまとまるということは、すなわちお互いの力関係をはっきりと認識するということ。 下級生から信頼されるには、「いつかはこの人のようになりたい」と思わせるだけの技術と人格とを、上級生があわせて持つ必要がある。全ての上級生が、下級生から信頼される技術と人格とを持ち合わせているわけがない。 上級生と下級生、両者の力関係が自然に形成されない場合、恐怖を用いて「分からせてやる」必要が出てくる。 いじめは、自分たちの属している集団の境界線や、その内外をはっきりさせるためにおこる。 いじめられる者は必ずひとりに決まっている。 そのひと

    monolith
    monolith 2005/07/18
    いじめ,かっこ悪い
  • 痛くないやりかたが正しいとは限らない - レジデント初期研修用資料

    レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります 道具には痛いものとそうでないものとがある 外科医の使うピンセットや鉗子には、「鈎」のついたものとそうでないものとがある。 左写真、左側が鈎付きの鉗子の先端。右が通常の鉗子。右の写真は、鈎の拡大。 一見すると、鈎無しの鉗子のほうが、組織にやさしそうに見える。実際は逆だ。 鈎のついた鉗子は、皮膚のごく一部にはい込むが、健常な組織を挫滅しない。このため、傷の治癒は早くなり、傷口もきれいに直る。研修医の頃、外来での傷の縫合などで、何も考えずに鈎無しの鉗子を使っていると、物の外科の先生からよく怒られたものだ。 生体組織は細胞のネットワーク 組織(社会の組織organizationではなく、医学用語の組織tissueのほう)は、細胞のネットワークだ。

    monolith
    monolith 2005/07/18
  • 1