盗難防止に決定的な効果を発揮すると言われてきたスマートキー(暗号電波で車両との交信を行いドア開閉やエンジン始動を行う)ながら、ここにきて「リレーアタック」という方法を使えば簡単に突破できることがアムステルダムで開催された『HITBSecConf2017』に緊急課題として挙げられた。動画を見ると10秒ほどでエンジン始動し、盗まれてしまう。 もう少し具体的に説明したい。スマートキーは1mくらいしか飛ばない微弱な電波を常時出している。スマートキーを所持している状態でドアノブなどに触れると、車両側から電波を発射。スマートキーと通信してドアロック解除するというシステムだ。この電波の中に暗号など含まれているため、同じスマートキーでないと稼働しない。 リレーアタックはこの特性を逆手に取る。スマートキーを持った人が買い物など自分のクルマから離れるとしよう。スマートキーの1m以内に接近し、常時出ている微弱な