先日、料理というキーワードで小説を横断する企画についてご紹介しました。 このキーワードによる横断、言い換えれば、本が持つ表現内容をリンクしていくことで生まれる新しい体験について、少し考えてみたいと思います。 図書館にはテーマで本を探す件名検索というしくみがあります。テーマのことを「主題」と言い、主題を簡潔に言い表すキーワードのことを「件名」と言うそうです。 例えば、『貧者の領域』という本があった場合、タイトル名・帯・著者プロフィール・目次などから、あらかじめ図書館員が件名を付与しておきます。そうすると、『貧者の領域』は、テーマ(具体的には「貧困」「社会的排除」といったキーワード)からも探すことができるというわけです。ちなみに、これらのキーワード、国会図書館の場合は「国立国会図書館件名標目表」(NDLSH)という予め決められたキーワード集から選ぶそうです。 参考 国立国会図書館月報、No.5
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