世界遺産に登録された富士山の噴火リスクが明らかになったばかりだが、大地震への警戒も怠ってはいけない。7月に入ってから東日本を中心に広い範囲で震度3以上の不気味な揺れが頻発している。そんななか、GPS(衛星利用測位システム)データを使い、地震予測を行っている研究者が、見逃せない現象をつかんだ。「鹿児島県の原子力発電所近くで異常な兆候が出ている」(研究者)というのだ。 東日本大震災から2年以上たったが、日本列島の鳴動は収まる気配がない。熱中症のニュースに隠れがちだが、地震活動は相変わらず活発だ。 気象庁によれば、7月だけでも、震度3以上を観測した地震は、実に18回に及ぶ=別表。26日早朝には岩手県沖を震源に最大震度3を記録。23日には福島県浜通りで2度、さらに21日には千葉県北東部と、震源は北海道から兵庫県まで点在している。 「東北地方で起こった地震はいずれもM9の東日本大震災の余震だと