長崎県対馬市で2012年に国内で初めて生息が確認された特定外来生物「ツマアカスズメバチ」の防除に向け、環境省は今春、ペットボトルを使ったわなを同市や北九州市など広範囲に設置し、女王蜂の捕獲を本格化させる。 低コストで容易に設置でき、昨年の調査でも効果があった。今後策定する防除計画にも盛り込む予定だ。 ツマアカスズメバチは、生態系や対馬島内で盛んな養蜂への悪影響が懸念されており、同省は15年7月、専門家や対馬市職員らでつくる防除対策検討委員会を設置。分布域縮小や未侵入域への侵入防止に向けて調査や駆除を進めている。 対策の柱の一つが、島内での女王蜂の捕獲だ。当初は市販のわなを使っていたが、1個約5000円と費用面がネックとなっていた。そこで、同省九州地方環境事務所(熊本市)は、1個100円程度と安価なペットボトル(2リットル)を使ったわなを考案した。 側面に「H」字形(縦、横とも1・8センチ)