津波で流失の古文書復元 宮城・南三陸の神社保管8点 復元された志津川西宮神社の「西宮大神宮神像札賦与免許状」(西宮神社提供) 「えびす神社」の総本社である西宮神社(兵庫県西宮市)が5日、宮城県南三陸町にある「志津川西宮神社」から東日本大震災による津波で流失した古文書8点をデジタルカメラの画像データから復元したと発表した。今後、志津川西宮神社に届けられる予定。 復元されたのは、えびす様が描かれた札の配布を許可する「西宮大神宮神像札賦与(ふよ)免許状」などで、1742~69年に西宮神社から発行されたもの。志津川西宮神社の別当を務める川村家に保管されていたが、津波で全て流失。昨年6月に調査目的で撮影されたデータから、古文書修復の専門業者が紙質やしわなどを忠実に再現した。 西宮神社の宮司吉井良昭さん(60)は「江戸時代にえびす様信仰が全国に伝わったことを示す貴重な文書だった。復元したものをお返