「Made in Japan」を支える金型産業 金型を簡単に言ってしまえば、プラスチック、金属、ゴム、ガラスなどの「素材」を流し込んで、成型するための「枠」だ。そして「金型産業」とは、この金型を作り出す業種、業界である。ITmediaでもおなじみの「PC」「デジカメ」「携帯電話」や、それらの周辺機器、そして「車」「飛行機」「スペースシャトル」といった大掛かりなものを構成するパーツから、100円ショップにならんでいる「アクセサリ」に使われる部品まで、とにかく、あらゆる工業製品が金型から大量に生産されている。金型産業は「ものつくり」のほとんどに関わる、屋台骨的な産業なのだ。 金型の良し悪しはなんだろうか? 精度が高く図面に精密に忠実であればあると「いい金型」である。また、その金型からどれくらい部品が生産できるか、といった「耐久性」も重要だ。100万個の部品を産み出した金型は、1万個を産み出した