今年のノーベル化学賞受賞が決まった根岸英一氏、鈴木章氏はともに若い時期に海外に飛び出して研究に励んだ。しかし、近年の若者は「内向き」志向が強い。若手社員の意欲低下は企業経営にも影響が甚大だ。 海外に長期派遣される研究者の数がピーク時よりも半減している。海外の大学や研究機関に1か月以上滞在する研究者は昨年度で3739人。ピークだった2000年度の7674人から大きく減少している。 白熱教室で話題のハーバード大学でも、昨年の留学生666人のうち日本人はたったの5人だった。韓国42人、中国36人、シンガポール22人、インド20人に比べると大きく水をあけられている。米国への留学生自体、昨年の日本は3万人足らずで、約10万人のインド・中国、約7万人の韓国の後塵を拝している。 留学生の減少で、日本の大学の存在感も低下している。米国の大学院の博士号取得者の出身大学別ランキング(2008年)では、日
今回は、多くの読者が悩まされてきたであろう、また、現在も我が子の問題として悩みの種になっているかもしれない、悪名高き偏差値を取り上げてみる。 これまで、平均値と標準偏差を学び、それらを用いて色々な分析が出来る事を示したが、もう一つの応用が偏差値である。偏差値は一般用語として社会で用いられているにもかかわらず、一体それがなにを表すのかに関して理解している人は意外に少ないように思われる。その理由の一つが、このシリーズで繰り返し述べている、標準偏差の直感的理解の欠如からきているのだろう。 偏差値とは何か まず、次のような状況を考えて見よう。全国的な学力テストで、数学と英語の全国の平均点が60点の時に貴方の点は両方とも50点であった。貴方のパフォーマンスは平均以下であることは明らかなのだが、同程度に悪いのだろうか。 Aの分布を数学の分布とし、Bの分布を英語の分布とした場合、相対的な貴方のパフォーマ
韓国静かに「漢字復活」の潮流 子ども向けマンガが大ヒット(1/3ページ)2010年8月30日11時2分 BOOK21の金永坤社長は「日本では11月から、iPadやiPhone向けに『魔法千字文』日本語版の提供を始める」という=韓国坡州市、竹端写す 『魔法千字文』の3Dアニメ化を進めるG&Gエンターテインメントの鄭極布CEO=ソウル市、竹端写す ハングル文字を重視してきた韓国で、静かに“漢字復活”の動きがある。楽しみながら漢字を学べる小学校低学年向けの学習マンガ『魔法千字文』シリーズが大ヒットしているのだ。漢字の魔法を武器に主人公のソン・ゴクウ(孫悟空)が大暴れするストーリーが人気で、既にテレビアニメ化も決まった。 戦う相手を小さくするには「小」、火で攻めてきた相手には「風」。一つ一つの漢字を魔法の呪文として使い、サル族のボス、ソン・ゴクウが次々と怪物や悪党を倒していく。主人公を応援しながら
1953年、上海市生まれ。85年に来日。『蛇頭』、『「中国全省を読む」事典』、翻訳書『ノーと言える中国』がベストセラーに。そのほかにも『日中はなぜわかり合えないのか』、『これは私が愛した日本なのか』、『新華僑』、『鯛と羊』など著書多数。 莫邦富の中国ビジネスおどろき新発見 地方都市の勃興、ものづくりの精度向上、環境や社会貢献への関心の高まり…中国は今大きく変わりつつある。先入観を引きずったままだと、日本企業はどんどん中国市場から脱落しかねない。色眼鏡を外し、中国ビジネスの変化に改めて目を凝らす必要がある。道案内人は日中を行き来する中国人作家・ジャーナリストの莫邦富氏。日本ではあまり報道されない「今は小さくとも大きな潮流となりうる」新発見をお届けしよう。 バックナンバー一覧 北海道の千歳空港で東京に帰る飛行機の搭乗を待っていて、手元の全国紙を広げると、韓国で「漢字復活」の潮流があると報じる記
経済連携協定(EPA)に基づきインドネシアとフィリピンから受け入れた看護師候補者の負担を軽くするため、厚生労働省の検討会は24日、看護師国家試験で、日本語の病名に英語を併記したり、一部の漢字にふりがなをふったりするなどの基本方針案を固めた。同日午後、有識者の検討会で認められる見通し。 候補者の国家試験合格率が著しく低いため、専門家らが医療現場が混乱しないよう対応策を議論していた。 対応策として、医学や看護の専門用語については、日本語の病名に英語を添えることを検討。候補者は母国で看護師の経験があるため、病名がすぐにわかれば、何を聞かれているか理解が進み解答がしやすくなる。例えば「糖尿病」は「Diabetes Mellitus」、「関節リウマチ」は「Rheumatoid Arthritis」などと併記。また「ヘモグロビン」に対する「Hb」など、国際的に認定されている略語も、理解を助けて問題
京都府宇治市に「ジャパンリード」という中小企業がある。従業員は5人。かつては大手家電メーカー向けなどの電子部品を生産する下請け企業だったが、2001年に教育事業に新規参入し、今では売上の8割が教育事業になった。社名も日本リード線工業から教育事業への新規参入と同時期に現在のものに変えた。 社長は安本真樹さん(46)。高校・大学は海外に留学し、東京で有名ブランドのデザイナーをしていたが、父が創業した家業を継いだ。 「教育のプロではありませんが、4人の子どもを育てており、親のプロだと自負しています。親の視点を入れた教育事業をしていきたい」と安本さんは話す。 従来、教育とは「与える(Given)」だったものを、親として与えたい教育・子どもとして受けたい「分かち合う(Share)」教育を提案する。 教育事業の中心は、学校支援ビジネス。たとえば、休日に私立の中学校の遊休施設を活用し、近隣小学生を対象に
英語ができない社員はクビだ---。横文字が苦手な人には悪夢のような世界が、現実になりつつある。時代を先取りする優れた戦略なのか、世紀の愚策なのか。各界の論客たちが熱く語る。 「普通、バカだと思われます」 「会社の幹部ならともかく、一般社員にまで社内で英語を使わせることに、何の意味があるのでしょうか。5年に一度のハワイ旅行のために、お金を払って英会話教室に通ったら、その人は普通、バカだと思われますよね。海外赴任の可能性もない社員に英語を覚えさせるのは、それと同じくらいムダで愚かなことです」 こう呆れるのは、マイクロソフト日本法人元社長でインスパイア取締役ファウンダーの成毛眞氏だ。 今、日本企業に「英語の社内公用語化」という巨大な波が押し寄せている。その先頭に立っているのは、インターネット通販大手の楽天だ。 楽天は6月30日の説明会で、2012年のうちに社内の公用語を英語にすると発表。三木谷浩
甲賀市水口町綾野の主婦万木(ゆるぎ)筆子さん(74)が15年以上かけて、通信制の放送大教養学部の各コース(専攻)を順番に受講し続けている。卒業研究に取り組んでいる「社会と経済」分野を終えれば、同大学にある全5コースを制覇することになる。滋賀県では初で、全国でも12人しか達成していない快挙だが、本人は「学ぶ楽しみは生涯、追い続けたい」と意欲的だ。 ■県内初 「学ぶ楽しみ生涯追う」 万木さんは1994年、放送大に入学した。9歳の時に終戦を迎え、墨塗りの教科書や学制改革をただ中で体験し、「勉強が中途半端だった」という思いを抱えていた。 子育てや親の介護が一段落したころ、妹の勧めで放送大を知った。高校の授業で源氏物語に魅せられた記憶もあり、文学や歴史を学ぶ「人間の探究」専攻に入学、7年かけて卒業した。受講した他の分野にも興味を広げ、「生活と福祉」「発達と教育」「自然の理解」の各専攻は2〜3年
成長著しい中国。孟母三遷(もうぼさんせん)という言葉もあるように、昔から教育は重視されていたが、日本とどのように異なっているのだろうか。 矢野経済研究所の調査によると、日本の3~6歳の未就学児を持つ母親と北京・上海の3~6歳の未就学児を持つ母親に「育児で関心の高いこと」を尋ねたところ、日本では1位「生活習慣(早寝早起きなど)」(53.4%)、2位「あいさつ・礼儀」(46.2%)、3位「栄養管理(好き嫌いをなくす)」(33.1%)など身の回りに関することへの関心が高かったが、中国では1位「学力向上」(67.3%)、2位「体力向上」(61.3%)、3位「習い事」(46.0%)など、子どもの教育に直結した分野を重視している母親が多かった。 習い事の状況を見ると、日本では42.9%しか習い事をしていないのに対し、中国では88.0%が習い事をしていた。習い事の種類では、日本では1位「水泳」(35.2
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