「京」の後継スパコンの名称を発表する理化学研究所の松本紘理事長=東京都中央区日本橋1、理研東京連絡事務所 理化学研究所は23日、神戸・ポートアイランドにあるスーパーコンピューター「京」の後継機となる次世代スパコンの名称が「富岳」に決まったと発表した。「京」の最大100倍規模の性能になるといい、2021年予定の運用開始時点での世界トップを目指す。 東京都内で会見した理研の松本紘理事長は、採用理由について「富士山の異名であり、非常に高い性能とともにユーザーや対象分野の裾野の広さも表す」と説明した。 「富岳」は、ポーアイの理研計算科学研究センター内にある「京」の跡地に整備。災害予測や創薬、基礎科学など多彩な分野で世界最高水準の性能が期待され、省電力も両立させるという。理研は今年2月に名称募集を開始。4月8日の締め切りまでに5181件が寄せられ、外部有識者を含めた委員会で選定した。「富岳」という応