「親から譲り受けた土地を売りたくなかった。諦めて、売りたいと思うようになったのに、買い手が誰もいない……」 東日本大震災で津波の被害にあった、宮城県気仙沼市の女性から私が聞いたことばです。 この女性が所有しているのは、区画整理をした「空き地」です。津波の被害を受けた岩手、宮城、福島の3県では、住宅を再建するために区画整理をしましたが、およそ3割が活用されず、空き地のままです。 震災から12年、被災者の生活環境が変化するなか、空き地を売ろうとしても売れない実情が見えてきました。(仙台放送局記者 武藤雄大) 東京ドーム155個分で、およそ730ヘクタール。 震災の津波で被害を受けた土地のうち、住宅を再建するため、岩手、宮城、福島の3県で、自治体が中心となって区画整理を行った地区の面積です。17市町村の合わせて50地区で行われ、一連の事業は2021年までにすべて完了しました。 こうした地区のなか
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く