東急電鉄と小田急電鉄の電車が西武鉄道へ譲渡される。西武鉄道(本社:埼玉県所沢市)は、環境負荷の少ない他社からの車両授受について、東急電鉄(本社:東京都渋谷区)および小田急電鉄(本社:東京都新宿区)と連携する。3社が9月26日、合意を発表した。大手私鉄間では珍しい車両の移籍だ。 ◆VVVF制御で省エネルギーを加速 西武では、他社から譲受したVVVFインバータ制御車両を、西武独自の呼称として「サステナ車両」と定義している。VVVFインバータ制御は、現在西武で主力の40000系や特急用001系(ラビュー)にも採用されており、インバータと呼ばれる電子装置で電源の周波数と電圧を調整して交流モーターを制御する方式だ。それ以前に普及していた直流モーターの抵抗制御と比べて、使用電力量は約50%の削減となっている。 今回の連携では、東急は9000系を、小田急は8000形を、それぞれ西武へ譲渡する。西武では、