スペインの俊英、ロドリゴ・ソロゴイェン監督インタビュー! 10年前、息子が行方不明になったフランスのビーチで一人、時を止めたように暮らす女性エレナの再生を描くスペイン映画『おもかげ』。旅先で父親とはぐれた息子が怪しい男に追われ、消息を絶つまでを、電話での会話一本でスリリングに描き、第91回アカデミー賞短編実写映画賞にノミネートされた短編『Madre(原題)』(2017年)の長編映画化作品だ。 息子を失う前までの人生を手放し、ほぼ人付き合いもせず妄執とともに生きるエレナが、心のうちに光を灯すまでを繊細に描いている。監督は『ゴッド・セイブ・アス マドリード連続老女強姦殺人事件』(2016年)のスペインの俊英、ロドリゴ・ソロゴイェン。短編をそのまま冒頭のシークエンスに使った長編『おもかげ』。なぜ本作を撮ろうとしたのか? なぜ女性の心理描写をここまでリアルに描けたのか? 主な舞台をフランスにしたの