(2011/1/16) 一部加筆修正 IA向けの新しい仮想化支援機能としてVT-dと呼ばれる機能があります。 VT-dとは、仮想化されたゲスト環境から物理的なハードウェアを直接認識・アクセスするための機能を提供するものです。VT-dを利用することで、たとえばゲストOSとして動作するOSがSATAやSAS、SCSIなどのコントローラを直接認識させると、ゲストOSは仮想化しない場合と同じ方法でコントローラを制御でき、一般的にパフォーマンスが向上します。 VT-dは、CPUの特権リングの拡張であるVT-xやAMD-Vとはまた別の、CPUとチップセットで実現される機能です。したがって、VT-dの実装はVT-d対応CPUを利用しているか、チップセットおよびBIOSがVT-d対応か否かに依存します。 ■ VT-dに対応した製品の判断方法 現状、現在VT-dをサポートするマザーボードは非常に数が限られて
第2回 現代のプロセッサと並列実行 株式会社フィックスターズ 中村 孝史 2009/8/24 CPUの周波数の高速化競争が頭打ちになり、1コアにおける処理能力は限界となった。CPUの進化がマルチコア化に向かった結果、並列コンピューティングの門戸が開かれた(編集部) プロセッサのハードウェアは、並列プログラムとは切っても切れない関係にあります。 第1回「並列処理を体感してみよう」で説明したとおり、並列プログラムが流行する背景には、直列プログラムの高速化の限界があります。この限界は、並列化を引き起こしたというだけでなく、これまでの汎用プロセッサではあまり見られないメモリアクセスの方法や、命令実行の方法を採用したプロセッサの登場を引き起こしました。 かつてプログラムの最適化というものは、命令実行に必要なクロック数や、命令数、レジスタ数を考慮したプログラムを書くという意味でした。現代ではこれらの最
CPUの性能の見方、これは勝手に盲点でした。 自作マニアや昔ながらの改造野郎は知っていて当然の情報ですが、これを見ることができなければ、CPUを選べない。しかし、知っていたからと言って、CPU選びの際には特に役にも立ちません。 どっちなんだと思われそうですが、知っていれば安心や自信に繋がる。その程度なので、詳しく突き詰めて研究する必要はありません。CPUの最低限の見方だけ知っておきましょう。 例としてこれで。 Q8300 ・・・プロセッサーナンバー 2.50 GHz ・・・クロック(周波数) 1333 MHz ・・・FSB(フロントサイドバス) 4MB/L2 ・・・キャッシュ(この場合L2なので2次キャッシュ) プロセッサーナンバー(Q8300) インテルが決めている通し番号で、頭のQはQuad(4つ)コアを意味します。 この場合、正式には「Core2 Quad Q8300」となり、Cor
【連載移籍のお知らせ】 DOS/V POWER REPORTは2024年冬号をもって休刊しました。以下の連載は掲載の場をAKIBA PC Hotline!(https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/)に移して継続中です。よりいっそうパワーアップした内容にもご期待ください。 <新装連載中!(2024年7月現在)> GPU Round-Robin Benchmark https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/backno/special/gpu_benchmark/ VIDEO CARD LABORATORY https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/backno/special/videocard_lab/ 最新自作計画(※竹内亮介のオレにPCケースを使わせろ!と合併) https://akiba
リソースを共有する複数のキャッシュの概念図 キャッシュコヒーレンシ(英: cache coherency)とは、共有リソースに対する複数のキャッシュの一貫性を意味する。キャッシュコヒーレンシはメモリ一貫性の一種である。 複数のクライアントが共有メモリリソースのキャッシュを保持するとき、キャッシュ間のデータの不一致という問題が生じる。この問題は特にマルチプロセッシングシステムのCPU間で顕著である。右図において、上のクライアントがメモリのある部分を以前に読み込んでいてキャッシュ上にコピーを保持しているとき、下のクライアントが同じメモリ部分を更新すると、更新を何らかの方法で伝えない限り上のクライアントのキャッシュの内容は不正となる。キャッシュコヒーレンシはそのような状況に対処し、キャッシュとメモリの間の一貫性を保つことである。 一貫性を保つには、同じメモリ位置へのリードとライトの振る舞いを定義
GPGPU(General-purpose computing on graphics processing units; GPUによる汎用計算)とは、GPUの演算資源を画像処理以外に応用する技術である[1][2]。GPGPUは科学技術計算を実行できるため、広く使われるようになった[3]。2022年、単一マシンとしては世界初のエクサスケールコンピュータとなった米HPEの「フロンティア」にもベクトル計算用にAMDのGPUが搭載されるなど、スーパーコンピュータへの応用も一般的である[4]。深層学習の登場によって、特にNVIDIA製GPUの需要は際限なく増加している[5]。 GPGPUは、GPUが持つベクトル計算機としての特性を活かした汎用的なストリーム・プロセッシングの一形態である。GPUはコンピュータゲームで多用されるリアルタイム画像処理向けのデータ並列計算とパイプライン処理に特化した命令発
●広汎に適用されるNehalemのTurbo Boost Intelは、今年(2008年)11月半ばに投入する「Core i7(Nehalem:ネハーレン)」に多段階の「ターボモード」を実装する。CPUの動作周波数を、スペック以上に自動的にターボアップする“公式なクロックアップ”モードだ。「Intel Turbo Boost Technology」と名前がつけられていることがIDFで明かされた。 ターボモードの基本的な考え方は簡単だ。PCの冷却機構は、CPUのTDP(Thermal Design Power:熱設計消費電力)スペックに合わせて作られている。TDPは、CPUがメーカーの想定する負荷のワークロードで、スペック周波数で動作した場合に消費する電力に基づいている。そのため、マルチコアCPUで、CPUコアのいくつかがスリープ状態になると、実際の電力消費はTDPより低くなる。 そこで、タ
プロセッサの省電力技術は,主に三つ。クロック周波数や電圧の抑制,回路への電力供給ストップ,リーク電流(漏れ電流)の抑制だ。 クロック周波数が高くなると,回路内を流れる電流の量が増える。プロセッサの内部では,クロック周波数に応じて(1GHzなら10億回/秒),充電と放電を繰り返しているからだ。軽い処理のときにクロック周波数を落とせば,電力を節約できる(図2左上)。マルチコア・プロセッサでは,コア(演算器や1次キャッシュを格納するプロセッサの中核)ごとに周波数を設定できるようになっている(図2右上)。 コアの内部では,利用していない回路に対するクロックの供給を止める。プロセッサはクロックの信号に合わせて動作するため,信号が来なければ電力を消費しない(図2左下)。 リーク電流への対策も進んでいる。最先端のプロセッサでは,トランジスタをつなぐ配線の幅(製造プロセス)が45nmまで微細になり,そこか
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企業システムに対するセキュリティ上の脅威が高まる今、その脅威に対抗するためにインテルは「インテル トラステッド・エグゼキューション・テクノロジー(インテルTXT)」を開発した。この新しいセキュリティ技術は、本当の意味での「信頼できるコンピューティング」を実現するものとして注目されている。 ソフトウェアによるセキュリティ対策の限界 あらゆるコンピュータがネットワークに接続されている今、セキュリティ上の脅威は高まる一方である。機密情報の窃盗目的だけでなく、サービスの停止や情報の消去によってシステムを混乱させたり、漏えいした情報を公開することで企業の社会的信用の失墜を狙ったりなど、攻撃者の目的も多様化している。それに伴って手口は巧妙になっており、攻撃者が侵入しても発見できず、知らず知らずのうちに被害が拡大していたという例も少なくない。 このように、コンピュータをすべての攻撃から確実に保護すること
Intelは、“ターボモード”をCPUに実装し、CPU内外のさまざまな条件の変化に応じてCPUコア単位でパフォーマンスをブーストする。それによって、システムの冷却能力の枠内で、効率的にパフォーマンスを高める方向へと進もうとしている。イスラエルのハイファ(Haifa)にある開発施設「Haifa Design Centre(ハイファデザインセンター)」では、ターボモードの広汎な適用を研究している。そして、ターボモード技術は同センターの開発したCPUだけでなく、Intel CPU全体で適用されると見られる。 Intelは、ハイファデザインセンターで、ターボモードのビジョンの説明を行なった。ハイファデザインセンターを担当するIntelのRon Friedman(ロン・フリードマン)氏(Vice President, General Manager, Mobile Microprocessors G
IntelのIA-32 CPUは、2つの設計センターで開発されている。1つが、イスラエルにある開発施設「Haifa Design Centre(ハイファデザインセンター)」で、IntelのMobility Groupに属する。ハイファデザインセンターのプロセッサ開発を指揮するRon Friedman(ロン・フリードマン)氏(Vice President, General Manager, Mobile Microprocessors Group)によると、同センターでは連綿とIntelのモバイル系CPUを開発してきたという。 現在、ハイファデザインセンターが設計したCore Microarchitecture(Core MA)は、モバイルだけでなく、デスクトップからサーバーまで広く使われている。「Pentium Mマイクロアーキテクチャが非常に電力効率がよかったため、我々は、サーバーとデス
仮想化ソフトにはさまざまなメリットが存在する。その一つが,システムの高セキュリティ化である。 例えば,仮想化ソフト「Xen」では,ハードウエアの上で仮想マシン・モニターが直接動作するため,ゲストOS(ドメイン)はハードウエアに直接アクセスできない(図1)。複数のゲストOSを1台のマシンで稼働させる場合も,各ゲストOSが論理的に分離されるため,あるOS上から別のOSの管理下にあるメモリー領域に直接アクセスできない。例えば,AというOSの権限のみを持つユーザーはBというOSにアクセスできない。Aが侵入を受けても,Bはセキュアなまま運用できる。 これは,仮想マシン・モニターがすべての権限を握っているからである。逆にいえば,システム全体のセキュリティは,仮想マシン・モニターが信頼できるかどうかにかかっている。 しかしながら2006年までは,仮想マシン・モニターの信頼性を検証する統一した方法が無かっ
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