2009年6月1日,日本AMDより「6コアAMD Opteronプロセッサ」が正式に発表された。同時に,日本HPは「HP ProLiantサーバー G6」に同プロセッサー搭載サーバー7モデルを投入。AMDプロセッサー搭載のサーバーラインアップを一気に拡充させた。クアッドコアから「6コア」への進化は,ユーザーにどんなベネフィットをもたらすのか。いま導入するメリットは何か。投資対効果やTCOの視点も織り交ぜながら,具体的に検証していこう。 2009年内の出荷とアナウンスされていた「6コアAMD Opteronプロセッサ」が,大幅に計画を繰り上げて6月1日にリリースされた。日本AMDの山野氏は,その背景を次のように説明する。 「6コアAMD Opteronプロセッサは,従来のクアッドコアと比較して,最大34%のワット性能向上を達成しています。世界的な景況悪化の中での『より効率良く仮想化サーバー環