英語で、ストーン・テープ・セオリー(Stone Tape theory)という言葉がある。これは、幽霊を説明する時に使われる言葉で、誰もいないはずの場所で人影や物音、声が聞こえてくる、あるいはその音や映像が再生される現象のことだ。 ストーン・テープという言葉をウィキペディアで調べると、日本語版では「地縛霊」と出てくる。ここでは、ストーン・テープ・セオリーに関するこれまでの調査と地縛霊との関連性について見ていこう。 ストーン・テープ・セオリーは場所の記憶? 地学者のシャロン・ヒルは、2018年、ストーン・テープ・セオリーの歴史を追うのは難しいと気づいた。研究者や理論家たちは、200年近くも、この理論の中核になる考えについて論文を書いてきたが、ストーン・テープという名がついたのは、たかだか50年ほど前だ。 ほとんどの研究者は、数学者チャールズ・バベッジの1838年の著書『The Ninth B